今年の夏は暑そうだなと思わせる穏やかな気候が続く京都です。2024年4月18日に国道9号線千代原口から阪急桂駅へ向かっていると、閑静な住宅街の道路沿いに、開店祝いの花束が並んでいました。「お食事処　やよい」の提灯がかけられています。昼は15時まで日替わりメニューが提供されているようでしたので入ってみることに。

　和暖簾に「楽しいときも悲しいときもいつも一緒」と書かれ、ふくろうの止まり木が描かれていました。心温まる思いが伝わってきます。ご夫婦と娘さんら家族で切り盛りされているようです。まずはこの日の日替わりメニュー「ハンバーグとオムレツのセット」を注文しました。

　「これ美味い！」と思わず声を上げていました。オーソドックスな定食のようで、丁寧に調理されたプロの仕事やなというのが分かりました。店主の片田佳伸さんと弥生さん夫妻に伺うと、様々な飲食店で27年間修業の後、10年以上に亘って阪急桂駅の2階で同店の営業を続けてきたのだそう。どうりで納得です。

　他にも定食屋さんの定番メニューは一通りありますが、昼呑みできるようなので、ハート、肝、むね、さしみの「とりお造り盛り合わせ」を頼んでみました。盛り付けもさながら、一目で瑞々しい新鮮さが伝わってきます。広島など全国の産地を厳選して、朝獲りをすぐに配達してもらっているのだとか。新鮮な馬刺しも食べられます。

　片田さん夫妻は、「駅にあった店は、人が多くて繁盛してたけど、地元で落ち着いた感じで営業したいとの思いがあって、移転を決意した」のだそう。実は偶然、この日が開店日でした。つぶ貝チャンジャ風、万願寺焼き、海鮮カルパッチョなど美味しそうなメニューも豊富です。

　山芋のステーキも香ばしくちょうど良い感じに美味しく焼かれていました。カウンター席8席とテーブル席4席のこじんまりした店舗ですが、止まり木のようにゆったりできるアットホームな店です。ぜひお立ち寄りください！

　ちなみに、桂駅の元の店は、近々姪っ子さんによって、「やよいBAR」になる予定だとか。そちらも楽しみですね！

「お食事処　やよい」京都市西京区桂千代原町67-103　090－9096－4419（片田）