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【目黒区】碑文谷八幡宮の2022年秋季例大祭は、氏子総代と神職のみで神事を斎行

Chikuwa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

「碑文谷八幡宮」は旧碑文谷村の鎮守で、ご祭神は誉田別尊(ほんたわけのみこと=応神天皇)。鎌倉時代に源頼朝の重臣だった畠山重忠の守護神を、碑文谷村の宮野左近がここに祀ったのが起源だそうです(一般社団法人めぐろ観光まちづくり協会発行「目黒観光大百科」より)。

最寄り駅は東急東横線・都立大学駅ですが、東急目黒線・西小山駅からもアクセス可能。昨年、めぐろ観光まちづくり協会が主催する「碑文谷地区まち歩き」で初めてお参りさせていただきました。

境内には碑文谷の地名の起源となった「碑文谷石」が置かれています

社殿脇に置かれている「碑文谷石」
社殿脇に置かれている「碑文谷石」

碑文谷石(ひもんせき)の説明看板には以下のように書かれています。

碑文を彫った石のある里(谷)という意味から碑文谷の地名が起こりました。(中略)
碑文石は、昔、碑文谷八幡宮の西方を通っていた鎌倉街道沿いの土中に埋まっていたものと伝えられ、大日と異系(いけい)の二種子を合わせて表わしているので、恐らく、室町時代のものとみられます。
引用元:碑文谷八幡宮の境内にある看板より

碑文石の説明
碑文石の説明

以前、「めぐろ歴史資料館」にお邪魔した時、中世の時代に目黒出身の武士が鎌倉幕府で活躍していたという展示を拝見しました。目黒川流域に勢力を誇る目黒氏、立会川流域を中心に勢力を持つ碑文谷氏という2つの武士団があったそうです。

「めぐろ歴史資料館」には碑文谷石の複製も飾られています。

目黒区では大規模なことで知られている「碑文谷八幡宮 秋季例大祭」

碑文谷八幡宮・拝殿
碑文谷八幡宮・拝殿

毎年、広い境内にたくさんの屋台が立ち並び、昔懐かしいお祭りの雰囲気たっぷりの碑文谷八幡宮の秋季例大祭。区外からも大勢の方が訪れ、かなりの賑わいを見せてきました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2020年、2021年ともに中止。

8月31日(水)、碑文谷八幡宮にお電話して確認したところ、2022年も9月17日(土)・18日(日)に神事のみが執り行われ、屋台の出店や町会神輿の渡御と宮入、町会お神酒所のお祓い、神楽殿の行事(お神楽や演芸大会)などはすべて中止とのことでした。

氏子は碑文谷、鷹番、目黒本町、原町、南、洗足、中央町の一部と範囲が広く、学芸大学駅周辺でも毎年大勢の人でごった返してしまいます。このところの感染状況を見ていると、密になりやすく予防策が取りにくいかもしれません。

お神楽の奉納や迫力満点の御神輿、山車の巡行、屋台巡りを楽しみにされていた方も多かったことでしょうが、今年は静かな碑文谷の秋となりそうです。

境内には稲荷神社もお祀りされています
境内には稲荷神社もお祀りされています

せめてお参りだけでもして、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いていくことを願いたいと思います。

【神社概要】
碑文谷八幡宮
住所:東京都目黒区碑文谷3-7-3
問合せ:03-3717-6412

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都目黒区)

コピーライターからWebライターへ転身。アロマセラピスト・整体師としても時々活動しています。趣味はカンフー(八卦掌・長拳)と古代史(関裕二先生のファン)。目黒区の魅力やおもしろいところを発信していきます。取り上げて欲しい目黒の穴場や情報もぜひお寄せください!

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