懐かしい。けど、新しい。100年続くきな粉を使ったお菓子の工場直売「ワタトー」へ行ってみた【足立区】
足立区内には代々続く、古くて良いお店がまだたくさん残っています。
「ワタトー」もそんなお店のひとつです。創業1921年で、今年で100年目となるきな粉のお菓子屋さん。東京で数名しかいない五家宝職人が、伝統銘菓を造り続けているそうです。
きな粉好きのみなさん。そうでもない方も、ぜひご覧ください!
住宅地にはためく「工場直売」ののぼりが目印
足立区生物園のある、元淵江公園から歩いて10分ちょっとの住宅地に「ワタトー」の工場直売のお店があります。
工場と住宅が併設されていて、入口は駐車場の奥にすぐに見つかりました。
お店の外に出ていた看板にある、チョコときな粉のお菓子「ブルードきなこショコラ」をぜひ、試してみたい!と決意して店内へ。
工場直売所ということもあり、ワケありの五家宝が1袋100円で販売していました。味も種類も色々あります。
五家宝が少ししめっているものもあるようですが、水分を吸ってそのような現象になるそうで、問題はないとのこと。
きな粉ひねり280円(税込)や、たっぷり入った定番のきな粉五家宝550円(税込)も。
きな粉尽くしの伝統的なお菓子が色々あって、悩んでしまいます。
「ワタトー」のきな粉は、お隣にある手作りきな粉専門店の秋葉商店で、毎日製造してもらっているそうです。
地域の老舗店舗の繋がりで作り出されているお菓子ということで、ますます興味が湧いてきました。
新しいきな粉のお菓子も注目です!
昔ながらの伝統的なきな粉菓子の他にも、アーモンド入りのチョコと東京産きな粉使用の「ごかぼ~る」もありました。こちらは、テレビでも紹介された商品のようです。
今回は、お店の外の看板で心に決めていた「ブルードきなこショコラ」を購入!迷ったときは、初志貫徹です。
きな粉のお菓子で、幸せなひととき!
可愛らしいまんまるとしたブルードきなこショコラを口に入れると、ぷにっと柔らかい食感。キャラメルみたいですが、どこか懐かしい味。五家宝の製法を残しつつ、きな粉とココアパウダーがブレンドしてありビター。
中のチョコレートは、アーモンドなどを混ぜ込んだきな粉生地に包まれているので、後味にナッツ感がありました。新しいです!
こちらの五家宝(プレーン・抹茶)は未販売の商品ですが、全て国産の材料で作られているのだそう。
まだパッケージも未完成のようです。
今後は、ネットや駅などの催事で販売する予定とのことでした。楽しみですね。
今回は特別に「ワタトー」さんに提供していただきました。どうもありがとうございました!
こちらも、口に入れるとむにゅっとやわらかい食感。きな粉の香ばしさが鼻に抜け、上品な甘さです。抹茶の苦みも程よく、こどもも喜びました。
お茶うけにはもってこいの贅沢なお菓子です。
お店のInstagramを見て、気になっていた大豆くんたちが飾ってありました!嬉しいご対面でした。
伝統を守りながら新しい味へ
五家宝には「五穀は家の宝なり」という意味が込められているのだそう。
~黄粉をKINAKOへ~
「ワタトー」ホームぺージより
百年続く技術で五家宝の文化を継承し、新しい味を創造して現代に順応している味は、心にも沁みました。
和菓子のみならず、洋菓子にも合うきな粉の底知れない可能性を知った気がします。
お店のホームページからネット販売もしているので、足を運べない方もご安心を。
これからの季節、温かいお茶のおともに、伝統菓子の新しい魅力を添えてみてもいいかもしれません。