バーンズ、フリード、スネルの3投手とも1億8000万ドル以上で契約。先発投手の総額歴代トップ20入り
今オフのFA市場に出た先発投手のビッグ3は、いずれも、大型契約を手にした。
マックス・フリードがニューヨーク・ヤンキースと8年2億1800万ドル(2025~32年)、コービン・バーンズがアリゾナ・ダイヤモンドバックスと6年2億1000万ドル(2025~30年)、ブレイク・スネルはロサンゼルス・ドジャースと5年1億8200万ドル(2025~29年)の契約を交わした。バーンズの契約には、2026年のオフにオプト・アウトできる権利がついている。
それぞれの総額は、先発投手が得た契約の歴代4位、7位タイ、11位に位置する。このランキングに、先発投手&DHの大谷翔平(ドジャース)は含めていない。昨オフ、大谷は、10年7億ドル(2024~33年)の契約でドジャースに入団した。
一方、総額÷年数の年平均額は、スネルの3640万ドルが先発投手の歴代5位、バーンズの3500万ドルが7位タイ、フリードの2725万ドルは19位だ。こちらも、大谷を除く。スネルの年平均額は、4年以上の契約を交わした先発投手のなかでは、ジェイコブ・デグローム(テキサス・レンジャーズ)の3700万ドルに次ぐ。
ここ3シーズンに400イニング以上を投げた55人中、スネルは、奪三振率12.01が1位、与四球率4.24がワースト1位(55位)、防御率2.82が2位、FIP2.98は1位。バーンズは、奪三振率9.52が16位、与四球率2.52が26位、防御率3.08が5位、FIP3.49は16位。フリードは、奪三振率8.56が25位、与四球率2.20が13位、防御率2.80が1位、FIP3.03は2位だ。
FIPは、フィールディング・インディペンデント・ピッチングの略。ざっくり説明すると、守備の要素をできる限り排除した防御率だ。
3人を比べると、防御率はそれほど違わないものの、FIPはスネルとフリードの両左腕が右腕のバーンズを凌ぐ。ただ、スネルの412.0イニングとフリードの437.1イニングが53位と33位であるのに対し、バーンズの590.0イニングは、ローガン・ウェブ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の613.0イニングとアーロン・ノラ(フィラデルフィア・フィリーズ)の598.0イニングに次ぎ、このスパンで3番目に多い。