副腎が悪くなるとどうなる?-「副腎疲労」による体のサインとは?-
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「副腎が悪くなるとどうなるの?」というテーマで解説していきます。
今回の目次
- 副腎はどんな臓器?
- 副腎の働き
- 副腎が悪くなるとどうなるの?
- 副腎の特徴と生活習慣
- 最後に
1.副腎はどんな臓器?
副腎は、腎臓の上にある小さな三角形のような形をした臓器です。
※副腎は「ホルモンを分泌する臓器」、腎臓は主に「尿をつくる臓器」であり、働きが異なるので注意しましょう。
そして副腎は、表層を「副腎皮質」、深層を「副腎髄質」といいます。
簡単な模型を作ってみました!
2.副腎の働き
副腎は、皮質と髄質でそれぞれ異なるホルモンを分泌します。
・副腎皮質からはコルチゾール・アルドステロン・アンドロゲン
・副腎髄質からはカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)
※カテコールアミンにはドパミンが含まれることもあります。
①コルチゾール
コルチゾールは、生命の維持に重要なホルモンです。
血圧や血糖値を上げたり、抗炎症作用(免疫反応の抑制)があります。
②アルドステロン
アルドステロンは、主に体内の水分バランスと血圧の調節に関わります。
具体的には水とナトリウムの排泄を抑えて、血圧を上げます。
③アンドロゲン
アンドロゲンは、いわゆる「男性ホルモン」です。
性ホルモンは男女ともに、主に「生殖器(精巣・卵巣)」から分泌されますが、副腎からも少量分泌されています。
④カテコールアミン
カテコールアミンは、アドレナリンやノルアドレナリンといったホルモンの総称です。
血糖値を上げるホルモンの1つで、他にも心拍数や血圧を上げる働きがあります。
3.副腎が悪くなるとどうなるの?
副腎から分泌されるホルモンはいくつかありますが、その中でもとても重要なのが「コルチゾール」です。
コルチゾールは、ストレスにより分泌が促進されるのも特徴です。
そのため、ストレスが続くと、副腎皮質が刺激され、コルチゾールが過剰に分泌されてしまうことがあります。
すると、下のような状態に繋がることがあります。
- 高血糖
- 高血圧
- 太りやすい(顔が丸くなる)
- 骨が弱くなりやすい
- 免疫力が低下するなど
また、長期的にストレスが続くと、副腎が刺激され続け、やがて疲弊してしまいます。
この場合は「過剰分泌」の逆の症状が現れやすいです。
- 低血圧
- 低血糖(立ちくらみ)
- やる気が出ない
- 疲れやすい
- 月経不順
- アレルギー症状が出やすい
- 体重減少など
4.副腎の特徴と生活習慣
前述したように、副腎から分泌されるホルモンは「ストレス」により分泌が促進されます。
また、コルチゾールに関しては「早朝」に増えるのが特徴です。
そのため、長期的なストレスや生活リズムの乱れは、ホルモンバランスの乱れに繋がりやすいので注意しましょう。
5.最後に
副腎は、意外と一般的には知られにくい臓器ですが、とても大切な臓器です。
生活習慣を整えて、副腎を労わりましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!