気になるダブル熱帯低気圧の今後の動向
局地的な大雨に警戒
日本の南を西進しつつ、熱帯低気圧から変わった低気圧が不明瞭になりつつも西日本を北上中です。不明瞭になるとはいえ、熱帯から持ち込んできたたっぷりの暖湿気を伴っており、上図のように関東以西のあちらこちらで雷雲が発達している状況です。
あす24日(木)にかけても、東海から四国を中心に雨雲が発達しやすく、短い時間で大雨となる所があるでしょう。引き続き、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫などに警戒が必要です。
予想が難しいダブル熱帯低気圧の今後の動向
タイトル画像をみると、日本のはるか南東海上にある熱帯低気圧に加え、沖縄南方海上でも新たな熱帯低気圧が発生し、現在、ダブル熱帯低気圧の状態となっています。そしてこれらの動向がなかなか読めません。
日本のはるか南東海上にある熱帯低気圧は、今後発達せずに衰弱してしまう計算から台風にまで発達する計算まで様々で、なかには台風となり、週末から週明けにかけて、するすると関東近海へ北上させる計算も散見されます。
一方、沖縄南方海上の熱帯低気圧はまだ不確実ながらも、今後、台風へ発達し、しかも北上させるようなモデルも増えてきています。
台風に発達し、来週、北上する計算も多数
参考までに、上図は気象庁が発表しているアンサンブル予報の一部を抜粋したもので、週明け28日(月)午前9時の沖縄南方海上付近の予想を見たものです。左側は強い低気圧や弱い低気圧、あるいはその場所などが平均化されたもので、あまり明瞭な低気圧は予想されていませんが、個々の計算結果をみると右側のように明瞭な低気圧(台風)が予想されているものも少なくなく、しかも来週後半にかけて、沖縄付近を北上させるモデルも目立ってきている状況です。
来週後半は一段と暖湿流の影響を受ける
10日間予報をみると、西日本を中心に、週末にかけても雨雲の発生しやすい不安定な天気が続くでしょう。一方、このところ猛烈な暑さに見舞われている北陸以北の日本海側でも、週末は前線の影響で雨が降りそうです。
そして来週の中頃から西日本を中心に再び傘マークが目立っていますが、南からの暖湿流が一層強まるため、雨の降りやすい天気となるでしょう。熱帯低気圧、あるいは台風の動向いかんでは、来週後半の予報に大きく影響する可能性がありますので、最新情報にご注意ください。