町中華の一品料理といえば、酢豚に八宝菜、麻婆豆腐、天津飯、炒飯など……。あれこれ好きなものが思いつくわけですが、いくつかの料理が１人分のセットにまとまっていてボリュームがあるとなると、とてもいいですね。おいしいものが揃っているけど、あれもこれも2、3口で食べ終わるのでは、不完全燃焼！というわけです。

そんな食いしん坊のハートを掴んでくれる町中華が、大阪・天満にあります。

好きな中華料理を一度で食べようと、「精養軒」さんに行ってきました。

「精養軒」さんは、JR「天満駅」からも、大阪メトロ「天神橋筋六丁目駅」からも歩いて数分の場所にあります。　

2匹のぶたさんが楽しそうです。お店のマスコットキャラクターがぶたということは料理にボリュームがあるお店。そう信じているのはきっと私だけではないですよね。

ショーケースを眺めると、一気にお腹が空いてきます。餡かけ料理とオムライスが一際輝いてみえました。

早速お店の中へお邪魔しました。れんが色の壁に包まれた明るい店内です。奥行きがあり、思いのほか広いです。中庭があります。昔ながらの喫茶店のような雰囲気でもあります。漫画や雑誌がおいてあるからでしょうか。

そしてテレビが流れていることもあって、一人で来てもすんなりとくつろげる空間だと思いました。

メニューを開くとセットメニューがいくつもあり、ランチタイムは日替わりのセットもありました。どれも捨てがたくとても悩みましたが、今回はAセットに決まり。

Aセットの内容は、八宝菜・唐揚げ・焼豚・玉子焼き・ライス・スープです。これで940円のセットですが、プラス250円でライスを炒飯に出来るということなので、炒飯セットにしました。

とってもおいしそうです。

Aセットのメイン料理は八宝菜といえそうですが、野菜の歯ごたえが抜群に良くて、濃過ぎず薄すくもない、ちょうどいい味付けなんです。玉子焼きとキャベツも餡にからめて、おいしくいただきました。

炒飯は、これぞ町中華の炒飯！と嬉しくなる一皿です。優しい味付けで、理想的なパラパラ具合でした。レンゲですくっては食べ、すくっては食べを繰り返すたびに、はあ〜炒飯にして良かった〜と思いました。

ぶたもとりも食べられるのがまた良いです。この唐揚げが揚げたてでサクサク・あつあつ。うれしいです。本格的な中華料理が一度に食べられるセットというのは、心を豊かにしてくれるなあ。そんなことを思いました。

私はセットメニューにしましたが、同じ時間帯に来られていたお客さんの中にはラーメンを食べにきていたおひとりさまがおられたり、お酒を飲みながら食事を楽しむおふたりさまがおられたりと、いろいろな使い方ができそうなお店です。お店の方もあたたかい雰囲気で、心地良い時間を過ごすことができました。

「精養軒」さんの中華料理は、本格的でボリューム満点です。きっとお腹も心も満たされると思います。ぜひ行ってみてください。