日銀が利上げしても、円安が止まらない理由 海外の報道や街の人から聞いた「日本円」への声
シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。
日銀は、3月19日にマイナス金利時代に終止符を打ちました。
日銀の利上げのニュースは海外のメディアでも大きく取り上げられました。
シンガポールのラジオでは、アナウンサーが「安い日本に行って、お金を使いまくろう!」と言っていて、思わず吹き出してしまいました。
実際に周りでも日本に旅行に行く方が非常に多く、北海道に家族旅行で行って、スキーを楽しんでいる方もたくさんいます。
1食6980円のインバウンド丼が日本で飛ぶように売れているようですが、シンガポールでは60シンガポールドル(113円だと、6780円)前後の海鮮丼も普通にあるので、彼らからすると高いと思わないのかもしれません。
日本に行くと、中華系の人達の間でもイントネーションですぐに、「シンガポール人だ!」と分かってしまいます。実際に中国人の観光客の多くはまだ日本に戻って来ていないので、多くがアジアの方だと推測されます。
また、ゴルフ場のカフェにいたシンガポール人の50代の男性達も日本の不動産が安くて、投資をするのは意外と簡単だし、税金もそんなに高くないという話をしていました。
日銀の基準金利はこれまでマイナス0.1%でしたが、翌日物金利をゼロから0.1%の範囲にとどめることを決定し、金融政策手段としてのマイナス金利の使用を終了した最後の中央銀行となりました。
日銀はまたイールドカーブ・コントロールを解除しました。こちらは2016年に実施された別の政策で、10年物国債の利回りに上限を設けることで大規模な金融緩和策を強化するものでした。
日銀は日本国債を毎月約600億円(400億ドル)購入する政策を維持すると発表しました。他方で、上場投資信託と日本の不動産投資信託の購入は中止します。
この記事は有料です。
アジア富裕層から学ぶお金が貯まる習慣のバックナンバーをお申し込みください。
アジア富裕層から学ぶお金が貯まる習慣のバックナンバー 2024年3月
税込660円(記事2本)
※すでに購入済みの方はログインしてください。