60連続セーブ成功の左腕が、名前をマイナーチェンジ。「ヒット」を減らし「三振」を増やすため!?
ザック・ブリットン(ニューヨーク・ヤンキース)が、名前をマイナーチェンジした。彼自身が「速報」と銘打ったツイートによると、ステージ・ネーム(芸名)の「Zach」からリーガル・ネーム(実名)の「Zack」にするという。最後の一文字を「H→K」とした。ブリットンのフルネームは「Zackary Grant Britton(ザッカリー・グラント・ブリットン)」だ。
変更の理由は記されていないが、ヒット(H)をなくし、代わりに三振(K)を加えたとも読み取れる。ブリットンに限らず、投手はヒットを打たれるよりも三振を奪う方がいい。
ただ、ブリットンの真骨頂は、奪三振ではなく、ゴロを打たせることにある。ファングラフスのデータによれば、昨シーズンのゴロ率は73.0%。40イニング以上を投げた投手のなかで、最も高かった。シーズン・ベストはさらに高く、2016年のゴロ率は80.0%に達した。その前後のシーズンを含め、ブリットンは歴代2位のストリークとなる、60連続セーブ成功を記録した。一方、シーズン奪三振率が10.00を上回ったのは、2015年(10.83)の1度しかない。
なお、ザックの綴りは、昨シーズンにメジャーリーグで登板した投手に限っても、混在している。「Zach」と「Zack」に加え、最後にHとKのどちらもつかない「Zac」もいる。
MLB.comとベースボール・リファレンスによれば、ザック・ラテル(ミネソタ・ツインズ)はフルネームでも「Zack」だ。他はザッカリーで、綴りは「Zachary」が多いが、ブリットンは「Zackary」、ザック・グレインキー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)はMLB.comが「Zackary」、ベースボール・リファレンスは「Zachary」と分かれている。また、グレインキーの「Zack」はミドルネームを縮めたもの。彼のファーストネームは「Donald(ドナルド)」だ。