ファーマーズマーケットで地産地消、時代の最先端で美味しく楽しく心豊かに!【EAT LOCAL神戸】
先日、神戸の農家さんたちや料理などが参加する「ファーマーズマーケット」に行ってきました。「地産地消」は近くの土地で採れた新鮮なものを食べられるということと、フードマイレージという視点でも輸送時のエネルギーをかけなくて済むのでエコですよね。
SDGs等でも食のことが取り上げれられたりしていますが、食べ物の廃棄など以外のことについても関心が高まってきている今、ファーマーズマーケットなどの取り組みが注目を集めています。
マーケットの店頭を覗くと、とても美味しそうなキノコが売っていました。肉厚で重量のある椎茸や、丸々とおおぶりなマッシュルームなどが量り売りで売られています。
量り売りのシステムっていいですよね、その時に必要な分だけを購入できるからいつでも新鮮なものをいただけるし、余って腐らせてしまい捨てるような事もありません。昔は市場などで色んなものが量り売りされていましたが、今またそのシステムが戻ってくるといいなと思います。
生演奏の音楽が聞こえてきました。この日のステージの電力はソーラーパネルでまかなっていたそうなのですが、その発電元はタイニーハウスです。実はこれ、どこでも生活できる移動式のおウチにもなるんですよ。
両側に大きく開いた壁の上にはソーラーパネルが付いていて、真ん中がベッド、横には流し台もあってとっても快適そうです。
この企画は「ロケットバッテリー」と「イートローカルコウベ」の運営元がタッグを組んで、神戸市のサポートの元に進められているのだとか。今日は初のお披露目だったようですが、これさえあればどこでも生活や仕事までもが可能ですよね。
最近は特に、未来の新しい生活様式を模索していく動きが活発です。実際にこうやって目の前にすると、面白い生き方が自由に選択できるような時代にどんどん向かっているんだなという実感が湧いてきます。
海にはカヌーが浮かんでいました。海遊びがもっと盛んになって、子供たちが海に関する知識や経験をたくさん持ち得ることができれば、遊びの中から自然との付き合い方を学ぶことが出来ます。そういった遊びから、海の環境に関する問題や取り組みに興味を持つことに繋がっていけば素敵ですね。
両手で大きなトンカチを握りしめて、一生懸命に釘を打っている女の子がいました。お父さんが側で教えてあげながらサポートしています。どうやらコンポストを作っているようですね。おウチで使うものをDIYすることで手作りの楽しさを知れるし、コンポスト自体にも愛着が湧いて子供たちにも興味を持ってもらいやすくなるので一石二鳥です。
お店が並ぶ通路の向こう側から賑やかな音が聞こえてきました。どうやらブラスバンドが生演奏をしながらパレードを始めたようです。周りのお客さんや子供たちが笑顔になって集まりだしたかと思うと、中には踊りながらパレードについて行く人たちもいます。
何だかワクワクしますよね、出演者もお客さんも垣根なく共に楽しんでいる姿がとても印象的でした。
音楽に合わせてライブペイントをしているのは、絵本画家のスズキコージさん。この日はキャンバスいっぱいに大ダコの絵を描いていました。神戸にいて今まで100匹以上のタコを食べたというスズキコージさん。
「タコは頭がとってもいいんだよ、きっと宇宙人なんだろうね」と、タコに関するお話をあれこれ面白く語ってくれました。こうやって作家さんが生で描いている姿を見られたり、絵や物語のお話が聞けたりするのもホントに貴重ですよね。
出店者とお客さんが会話している姿も見られます。店主さんもこだわりのある物を販売しているので、説明にも力が入るようです。お客さんも興味津々で色んなことを聞いてみたりと、あちこちで会話が楽しく弾んでいました。
ここではスーパーでの買い物のように、無言でする作業のような時間ではなく会話のキャッチボールがちゃんとあって、そこにコミュニケーションが生まれてとても豊かな時間が流れています。これぞ、ファーマーズマーケットの醍醐味ですね。
この日のファーマーズマーケットは、食都神戸DAYの「FARM to FORK」というイベントとして開催されていました。FARM to FORKは、地産地消を通じて海・山・田畑と都市の”心の距離”を近づけるための年に一度のお祭りです。
誰もが色んな役割を持って生きている、その内容をシェアし互いに理解することで、神戸という土壌の全体を改めて知ることができます。その上で繋がりを持ちながら、共に暮らしていけると素敵ですね。
そんな理想のイメージを楽しく、美味しく実践できる場所「ファーマーズマーケット」。2021年6月からは東遊園地を出て、神戸らしい場所を旅しながら開催しています。秋には垂水漁港、そして今回は須磨海岸での開催でした。
11月は旧居留地にて毎週土曜日の開催が決まっていますよ。街にはまた街の面白さがあり、雰囲気も違ってくるのでそれも楽しみですね。皆さんどうぞ、マイバッグ+マイ食器を持って遊びに行ってみてくださいね。
フォトギャラリー
※私が世界を旅して見つけたファーマーズマーケット ( マルシェ )の記事もどうぞ
<関連記事>フランス・オンフルール&ル・アーブル編〜Peace on the Boat trip〜
<関連記事>フランス・マルセイユ編〜Peace on the Boat trip〜
旅するファーマーズマーケット
開催日:11月の毎週土曜日(12月については11月中旬に発表)
時間: 9:30~13:00
場所:旧居留地・浪花町筋
EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET
神戸の農業や漁業に出会う青空朝市
※通常のマーケットはライブやトーク、展示などはありません。