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猛暑の悪影響 「常温」で劣化する家の中のモノとその対策とは #専門家のまとめ

藤原千秋ライター、住生活ジャーナリスト
猛暑(提供:イメージマート)

「最高気温40度」なんていう文字を見慣れてしまうと感覚が麻痺し、35、6度くらいではうっかり余裕を感じてしまいそうになります。しかし外気温に合わせ家の中の気温もどんどん上がってしまい、知らず知らず想定されていた「常温」から大きくかけ離れているかも知れません……。

暑さのため家の中でジワジワ傷んでいくモノ、それらへの対策をまとめました。

ココがポイント

▼意外と知らなかった、JIS規格が定める「常温」とは5〜35度のこと。

・「常温保存」って何度まで大丈夫?猛暑の夏、気をつけたい食品・飲料の保管(JBpress)

▼発酵食品である味噌。夏は未開封でも常温ではなく「冷蔵庫での保管」をメーカーが指南。即席味噌汁も。
・「知らんかった…」マルコメ 夏場の味噌に関する“注意喚起“にネット衝撃「盲点でした!」「未開封なら大丈夫かと」(女性自身)

▼野菜の「常温」保存とはなんと「15度」想定! 常温保存野菜への固定概念に要注意。

・暑さの影響で野菜の常温保存に注意 ジャガイモで死に至る恐れも 野菜ソムリエがすすめる対処法(メ〜テレ)

▼リチウムイオン電池使用機器は高温と湿気が大敵。保冷剤は絶対に使用しないで。

・今日の気温は「39度」だけど、部屋に「モバイルバッテリー」を置きっぱなしで出掛けるのは危険? エアコンは“つけっぱなし”にすべきなの? 火災のリスクについても解説(ファイナンシャルワールド)

エキスパートの補足・見解

デジタル温湿度計でその日の最高・最低気温と湿度が自動的に記録されるものがあります。自宅不在時などに確認すると家の中がエアコン不使用だとどれくらいの温度になってしまうかが可視化されるため、なるほど常温保存の食材が傷む理由がわかり便利です。

食材に対してなど家事のやり方というものは、どうしても親の代の価値観の影響を受けがちですが、この猛暑下では、そんな固定概念を払拭していかないと現実に即さないところに来ています。

常ならぬ「常温」を考え直す一助になれば幸いです。

ライター、住生活ジャーナリスト

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。主な著・監修書に『人生が整う 家事の習慣』(西東社)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!』(オレンジページ)、『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)等。2020年1月より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。

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