うんざりする残暑の高気温 むりやり活かしてしまう家事テクニック
猛暑の出口がなかなか見えません。気象庁が発表した高温に関する全般気象情報によれば秋の訪れはまだまだ先のようす。
そう聞けば絶望的な気分になりますが、この暑さを前向きに家事利用してしまう方法があります。
もちろん暑いので体調を損なうような無理は禁物です。できそうなところをぜひ試してみてください。
ダニ退治は、猛暑日かつ屋外の湿度が50%を切っている日に
夏、寝ている寝具。日々汗ばんでしまいがちなので、ついカラッと日に干したくなってしまいます。
でも真夏に布団を干すと熱が籠もってその晩、まず間違いなく眠れなくなってしまうものですし、熱中症の恐れもあり、お勧めできません。
でも逆にいえば、今使っていないシーズンオフの布団や寝具ならば、問題なし。
猛暑日は冬の敷布団、掛け布団、毛布等を熱乾燥してしまいましょう。
また干しても熱の籠もらない薄手の夏掛け布団や綿毛布、シーツ、枕カバーなどは、どんどん洗濯してもOK。びっくりするほど短時間で乾くのが猛暑日です。まるで無料の乾燥機。
また洗えない枕、クッション、ぬいぐるみ等は黒ゴミ袋に入れて日向へ出し、ギラギラの太陽熱でアツアツに蒸し、ダニ退治をしてしまいましょう。
洗濯槽掃除も、水温む猛暑日がチャンス
洗濯槽は想像以上に汚れやすい場所。汚れが溜まると洗濯物に黒茶色いワカメ状の汚れ(カビ)も付きますし、そうなると洗濯物にいわゆる部屋干し臭、雑巾臭が出やすくなります。適切な洗濯槽クリーナー使用による、ケアは必要不可欠です。
そんな市販の洗濯槽クリーナーの多くは「ぬるま湯」での使用が推奨されています。そして猛暑日の水道水は、うっかりそのままシャワーで浴びることのできるくらいの温さになっていることも多々ですから、沸かす手間要らず。
「水道からお湯が出てくる…」とうんざりしてしまう日が好機です。
猛暑日、油は液体に 擦らず気張らず換気扇掃除
キッチン換気扇掃除といえば、年末大掃除と決めている方は多いのでは。そして毎冬カチカチにこびりついた油汚れと格闘しているのではないでしょうか。
しかし、真夏にこの換気扇を開いてみると、あの固まって難儀な油汚れが熱で液状化。そうしてドロドロ、ダラダラ垂れてくるのに、びっくりするはず。寒い冬に比べ、夏の換気扇掃除は段違いにラクなのです。
とはいえ外気の影響を受けやすい換気扇、気合を入れて長時間掃除するのは熱中症のリスク大。
使い捨てのキッチン掃除用ウエットシートを活用し、手前のレンジフード、フィルターないし整流板、内部のファン、と数回に分け、かつ短時間ずつ取り組むのをお勧めします。
濯ぎ水も自然のぬるま湯なので湯沸かしコストがかからないのが良いですね。
靴、バッグ、リュック、傘は猛暑日、日陰に干して分解や錆を予防
夏は出先で、思わぬゲリラ豪雨に見舞われることも。そんな急な雨の日に使った靴やバッグ、リュック等には、知らず知らず湿気が残りがちです。
ところで靴やバッグによく使われているポリウレタン素材は、水分で劣化しやすい(加水分解)もの。タイミングが悪いと、出先で靴底が分解してボロボロになり、大怪我の原因になることもあります。
そんな分解予防にも適切な陰干しは大切です。傘、折り畳み傘も、雨の水分が残っていると錆が出やすいので注意。これも晴れた日に干し、しっかり乾かしておきましょう。