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【ホークス新人名鑑・Q&A】3位・生海、悲しみを乗り越えてつかんだプロ入り。球界屈指の長距離砲へ

田尻耕太郎スポーツライター
入団発表に臨んだときの生海外野手(筆者撮影)

 生海(いくみ/登録名)外野手。背番号37。本名は甲斐生海。足原小学校~霧丘中学校~九州国際大付属高校~東北福祉大学。右投左打。福岡出身。184cm、95kg。豪快なスイングで広角に長打が打てる大砲候補。秋季リーグ戦で本塁打・打点の二冠王に輝いた。

 高校通算36本塁打、大学通算15本塁打。性格はおっとり、マイペース。好きな食べ物はお刺身。嫌いな食べ物はパクチー。趣味や熱中していることは、ゲームや釣り。

【一問一答】

――大学はプロ野球選手を多数輩出。理想にする選手は。

「自分と入れ替わりだった中野拓夢さん。すごい活躍をしているので憧れています。あのぐらい活躍したい」

――生海という登録名は?

「自分としてはいい感じだと思います」

――印象に残っているプレーが村上の54号。

「菅野投手から打ったやつですよね。54号は多分それだと思います。あのコースをさばけるのがすごいなと思ったので。やっぱり高めを捉えるのは難しいと思う。それをあそこまで飛ばせるというのがやっぱりすごいなと思いました」

――ご自身の一番大きな転機は?

「大学に来て、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんが亡くなって、挫折というかそういうのがあったんですけど、お母さんとお姉ちゃんが支えてくれたことだと思います」

――アンケート用紙にも親孝行と書いている。

「母とはもう車を買う約束はしているので、好きなものとかを買ってあげたいなと思います。まだ決まってないって言ってました。ちょっと怖いんですけど(笑)」

出身は北九州

――実家は?

「北九州にあります」

――ホークスは毎年、北九州で試合をしている。

「市民球場に見に行ってましたね」

――まだフェンスが低い時代?

「そうかもしれないですね。グラウンドになだれ込んだことはないですけど」

――東北福祉大学の歴代でも1番飛ばせると評判。要因はどこにある?

「なんですかね。ボールにバットを当てる、当てたら飛ぶんじゃないですかね」

――自分なりに優れているポイントは?

「体に力を入れます。体幹っていうんですかね。腕にはなるべく力を入れない」

――下半身がしっかりしてる。

「そうですね、やっぱりドッシリしたいなっていうか、やっぱ安定感が違うんで」

――どうやったらそんな下半身に?

「わかんないです」

――特別めちゃめちゃウエートしてるとかは?

「全然ないです。ご飯をたくさん食べます。そうですね、(一時期)野球やってなかったって言ったじゃないですか。76キロぐらいまで落ちたんです。でも、そこから20キロぐらい増やしました、今年だけで。お父さんと親戚が亡くなって、2、3年野球をやっていなくて、体重も落ちて。細かったです」

――野球から離れたのは?

「大学2年から3年にかけて。練習には出るんですけど、補助、手伝いでした。4年生になってもう1回、お母さんとかにやれって言われて。それがなかったら本当に野球やってなかったと思います。いや、とりあえず頑張ろうと思っていた、4年生になったら。なので、覚悟を持って1年間やりました」

――2、3年生の間は所属していたけど、プレーする気持ちにはならなかった。

「そうですね。高校のときにプロに行けなくて、挫折というか、ちょっと悔しくて」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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