目抜き通りが交差する一角に在るビルの地下飲食街《すぐ立ち寄れる濃厚な泡系豚骨ラーメン店の個性と魅力》
福岡県福岡市中央区の渡辺通。西鉄天神大牟田線の「福岡(天神)駅」からも徒歩圏内で、どちらかといえば「薬院駅」に近い場所。九州電力本社ビルの目の前で、ホテルニューオータニ博多に併設されたオフィスや商店がテナントとして入っている施設「サンセルコ」。その地下にある昔ながらの「飲食店街」の一角に豚骨ラーメン専門店の〈博多ドラゴンスープ拉麺帝国〉が存在する。
同フロアには「ゴールド免許センター(令和6年11月29日をもって業務を終了し12月16日より博多区千代へ移転)」があり、免許センターが開いている日には、たくさんの人であふれ返っていることが多かった場所だ。
ドラゴンスープという泡系こってり豚骨
この日、訪れたのは11時の開店少し前。外階段を下って地下1階の店先に到着すると、すでに暖簾が掛かっていたので店内に入ると『いらっしゃいませ』の声。入口すぐのお一人様席を確保しつつ目の前のメニュー表を確認する。上段にある「こってり豚骨ドラゴンスープ」の文字が最初に飛び込んでくる。その一方下段には「あっさり鶏ガラ」の醤油と塩のラーメンもあるけれど、ドラゴンスープの「こってり豚骨」がメインであるのは間違いない。
メニューのラインナップは、ベーシックな「とんこつラーメン600円」とともに「学生限定ラーメン500円」があり、人気の「半熟味玉ラーメン700円」「ねぎラーメン700円」「メンマラーメン700円」「チャーシューメン950円」と続き、さらに一番人気で、以前は「帝国スペシャル」という品名だった、フラッグシップ麺の「とんこつスペシャル1000円」、マー油系とんこつの「黒とんこつ」と「味玉黒とんこつ」、家系ラーメン的な「醤油とんこつ」「のり玉醤油とんこつ」とあり、豊富な豚骨メニューが揃っている。
加えて、あっさり鶏ガラの「醤油ラーメン」と「塩ラーメン」のほか、またお昼時の11時〜14時は、お得な「ランチセット」も用意されている。
壁に目を移すと、新メニューなのか「赤とんこつ辛ネギらーめん」という魅力的な商品もあったので次回はこれを注文しようと心の中で決めつつ、今回は〈拉麺帝国〉の一番人気でフラッグシップ麺の「とんこつスペシャル」を選択し、麺の硬さを問われたので「カタ」で注文した。
開店直後ということもあり、後客の方々が続々と来店し、人気の「半熟味玉ラーメン」や「とんこつスペシャル」を次々と注文していく盛況ぶり。地下の飲食街というレアな場所ながらその人気が垣間みられた。そんな様子を眺めながら待つことしばしで配膳された「とんこつスペシャル」は、その名の通り大きめのチャーシュー3枚に大判の海苔、半熟味玉、メンマ、ネギ、そしてピリ辛味噌が豪華に盛り付けされたスペシャルな一杯。
スープは、まずは豚骨の豊かな香りがガツンとくる中、塩味がしっかり効いたカエシとトロミのある泡系で濃厚豚骨の「ドラゴンスープ」が特徴的。脂感はあるもののしつこさはなく、後味もスッキリとしている極上の一杯に仕上がっている。
合わせる麺は、極細のストレート麺で、泡系のスープがよく絡んでくるので豚骨の香りを感じながら麺とともに啜ると至福のひと時を楽しめる。ピリ辛に仕上げられた「辛味噌」が入っているので、最初は麺や具材に絡めつつ、途中からスープ全体にしっかり溶かして味変。ドラゴンスープのコクがさらに増し、濃厚なスープにも負けない個性を感じる一杯に。麺をスープに絡めながら夢中で啜ると、あっという間に完食。完全に帝国に支配された気分になり、大変美味しくいただきました。
福岡の中心街・天神からだと渡辺通りを南下し歩いて10分ほど。福岡市営地下鉄七隈線「渡辺通駅」からすぐの場所。この地で開業し、すでに15年ほどの〈拉麺帝国〉。一見すると厳つい店名ながら、店内に入ると思いのほかアットホームな安心空間のお店です。席数はカウンター席とテーブル席で構成され、20席ほどなので、お一人様でもグループでも安心して訪問できます。機会がありましたらぜひお立ち寄りください。
博多ドラゴンスープ拉麺帝国
住所 :福岡県福岡市中央区渡辺通1丁目1-1サンセルコ地下1F[地図]
営業時間:11時00分〜15時30分(平日)
:11時00分〜14時30分(土日)
店休日 :不定休 ※営業時間・店休日は事前に確認ください
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料専用駐車場あり