Googleタイムラインに見えるGoogleの未来
KNNポール神田です!
容量無制限のGoogle Photos をずっと愛用している。
「容量無制限!GooglePhotosで一生分の写真を持ち歩けるぞ!」という記事も書いた…。スマホなどに画像を保存することなくクラウドに無料で永久保存できる。それが、いつしかGoogle Mapと連携することによって、「Googleタイムライン」という機能になっている!
https://www.google.co.jp/maps/timeline
PCやAndroidでGoogleMapの【設定】を見ると【タイムライン】という表示がある。
をクリックすると。表示されるはずだ。※残念ながらiOSは現在のところ非対応※逆にiOSには、スケジュールに記載した住所で出発前の交通機関のお知らせサービス「PROPELa」がある。
写真の位置データがオンになっていれば、写真を撮影し、GooglePhotosに自動でアップロードさせ、同じGoogleアカウント(同じGmailアカウント)でGoogleMapに表示されているはずだ。
驚愕の行動の見える化!Googleタイムライン
高田馬場から写真を撮影するだけで、行動ログがGoogleMAPに残せる。
自宅から移動した距離や時間などもわかる。今回はHISのイチゴ狩りのバスツアーに参加した。
クルマで移動している事をGoogleはお見通しだ!
嬉しいのがGooglePhotosの三の【メニュー】→【設定】→【バックアップと同期】→【モバイルデータ通信でのバックアップ】を【オフ】にしておくと、写真をデータ通信ではなくWi-Fi環境に有る時にアップしてくれるので、帯域をムダに使わないで済む。家にもどってきてから、1日の行動をGoogleタイムラインは自動で生成してくれるのだ。だから、一日の終わりに自分の行動をチェックできるぞ…。
また、驚愕なのが、Google Photosにアップロードされた写真の位置データから分析し、どこにいったのかを推測して提案してくれる。それが正しいかどうかを教えれば、自分の行動記録が正確となる…。それと同時にGoogleはますますディープラーニングで賢くなっていき、あなたの行動パターンや好みまでも学習していることだ。
ちょっと、怖い気もするが、便利さと引き換えにリスクもトレードオフの時代だ。しかし、Googleのセキュリティを疑い始めると、何も始まらない。
【※訂正】位置データは、Google Photosではなく、Googleのロケーション履歴がオンになっているからわかる。Android端末で、【設定】【位置情報】【位置情報サービス】【Googleロケーション履歴】【ON】になっていることによって、GoogleMapで表示できる。※2017年3月2日修正
https://www.google.com/maps/timeline
もう、ここまでわかっているんだったら、ついでにいった先のURLも貼り付けておいてほしいものだ。
ちなみに行き先は、「日光カステラ本舗磐梯日光店」をレストランとして表示
http://www.nikko-castella.jp/bandai/index.php
そこの満足度も自分の日記としてチェックしたり、友達と共有したいぞ…。
Google タイムラインがやり残していること
ここまでできるんだったら…Google タイムラインへの希望は、まだまだこれらだ…。
・SNSボタンを設置するべき…最低、Google+への投稿ボタンはつけるべき。
・メモ欄をつけておけば、そのままSNS用のコメントができる。
・SNSへの発信ポイントにGoogle Mapとなれる可能性がある。
・さらにGoogle Calendarを連携すれば将来の行動予定がわかる。
・Googleがペイメントサービス、かつてのGoogle Checkoutのようなプラットフォームサービスを復活させれば、Googleが財布も握れる…。家計簿、小遣い帳サービスなども可能だ。
・店舗の満足度、サービスの満足度、クレーム情報などをヒアリングできるGoogle レピュテーションサービスを付加すれば、何日の何時にきたユーザーが5点表記で満足度が聞け、不満足の理由も気軽に聞ける。そして、その情報をサービス側に販売することもできる。
・リアルな人間行動をディープラーニングさらにできるだろうし、Googleローカルガイドでモニタするよりも、自分のログをつける習慣のタイミングで評価を聞いたほうがより正確に熱いコメントが得られる。アンケート用紙では聞けない些細なクレームのタネも発見できる。
・Googleはメール→カレンダー→Google now →Google Photos →Google Map →Google Timeline ときているのに、それらをすべて振り返ることのできるGoogle の日記サービスを提供できていない。
・Googleが自動日記サービス【Google dialy(仮称)】を提供すれば、自分の行動の反省ポイントなどをもとにAIが、行動習慣すらも管理してくれる、ある意味、きわめてパーソナルなマネージメントツールになることができる。
なぜ、そっちをやらないのか?
Googleのプロダクトセクショナリズムの弊害
GoogleMapチームは、SNSの発信源になれるチャンスを築こうとしてないし、Google+チームは、Mapからの流入で利用促進されることを期待していない。何よりも、Googleがウェブベースの情報検索だけではなく、人間行動検索にもっと注力すべきだ。Googleの検索が、FacebookやinstagramWhatsAppなどのアプリ内情報の検索が及ばなくなってきていることをもっと危惧すべき。日本ではLINEなどもだ。
GoogleTimeline にGoogleCalendarを連携すれば、その人の未来の行動が把握でき、そこに広告だけでなく、プロモーションも取り付けることもできる。
たとえば、今から2時間後、この近くで発生するイベントがあり50人くらいが二次会を探しているの情報にリバースオークションを仕掛けるなどの瞬発的な「グルーポン」ビジネスが発生できることだろう。また、「引越し見積もり」や「葬儀見積もり」のような情報提供の都度課金型のビジネスも可能だ。
なぜ、世界の天才企業のGoogleがこんなシンプルなマーケティングを実施しないんだろうか? 非常に謎である…。わかっていても、組織の縦割りの壁が邪魔しているとしか思えない。ラリー・ペイジよ!ここにチカラをそそぐべきではないだろうか?