静岡の桜 観測史上初めて仙台と同じ日に開花!?
3月に入り、桜の季節が近づいてきています。今年の静岡の桜はかなり待たされそうです。
本州付近で一番早いと予想されているのが東京と高知で3月17日、あと2週間ちょっとで開花となりそうです。静岡はそれよりも1週間以上遅くなりそうです。3月27日と平年より3日遅く、観測史上初めて仙台と同じ日になるかもしれません。
仙台と静岡のソメイヨシノの開花日の変化を見てみると、昔は静岡の方がかなり早く開花していました。ただ2015年ころからこの差が一気に縮まりました。2020年には1日差に縮まりました。そして2024年は観測史上初めて仙台と同じ日に開花の発表があるかもしれません。
今年はどうして仙台と同じ予想なのか。桜の開花には冬の寒さが必要だからです。
上図は12月以降の平均気温の変化です。
仙台も今年はかなりの暖冬になっているのですが、それでも平均気温が5度を下回る期間が長くありました。一日の平均が氷点下という日もありました。一方静岡は平均気温が5度台まで下がったのが数回しかありませんでした。
桜の花芽は秋から冬にかけて休眠をするのですが、真冬の厳しい寒さにさらされると休眠から覚めて(休眠打破)、春の暖かで成長していきます。
仙台は北の地域だけあって暖冬でも桜が目覚めるくらいの寒さにはなりました。これからの暖かさで急速に成長していきそうです。ただ静岡は休眠打破が弱い影響が大きく、平年よりも遅い3月27日に開花するだろうと予想されています。
今年は静岡の桜とともに仙台の桜にも注目です。