「肺に水が溜まる」なんてことあるの!?-"肺"の特徴と働きから分かりやすく解説!-
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
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突然ですが「肺に水が溜まる」という言葉を聞いたことあるでしょうか?
このような状態を「肺水腫」といいます。
今回はこの「肺水腫」について解説してきます。
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◎肺の構造と働き
肺は「酸素」を取り入れ「二酸化炭素」を体外に排出するための器官です。
このような酸素と二酸化炭素の交換を「ガス交換」といいます。
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実際にガス交換が行われているのは、肺の中にあるたくさんの「肺胞」です。
肺胞は成人で、約数億個あるといわれていますが、タバコなどの有害物質により壊れてしまうことがあります。
私たちにとって「酸素」は必須なものなのですが、肺胞が壊れてしまうと、酸素を十分に取り入れられなくなってしまいますね。
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◎肺に水が溜まるとは?
肺の中(肺胞)に水分が溜まった状態を「肺水腫」といいます。
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肺に水分が溜まってしまうと、酸素の取り入れに支障きたしてしまい、酸素不足の状態になります。
これにより様々な症状が現れることがあります。
- 呼吸困難
- 頻呼吸(呼吸数が増加)
- 喘鳴(呼吸をするときに、ヒューヒュー、ゼーゼーなどと音がする)
- チアノーゼ(酸素が不足し、皮膚が青っぽく変色すること)など
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◎なんで肺に水が溜まるの?
肺に水が溜まる原因としては、心臓の機能低下が原因となる場合(心原性肺水腫)と、それ以外の場合(非心原性肺水腫)があります。
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そして、肺と心臓は血管(肺動脈・肺静脈)によって繋がっています。
そのなかで、心臓が悪くなってしまうと、血流が悪くなり、肺との間の血液が「うっ滞」してしまいます。
これにより肺に水分が溜まってしまいます。
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◎心臓や肺を元気に保つために
心臓や肺を健康に保つためには、日頃から適度な有酸素運動(ランニングなど)をすることが大切です。
また、下のようなことも大切でしょう。
- 塩分を摂り過ぎない(高血圧の予防)
- 禁煙(受動喫煙も避けると良い)
- ストレス解消(ストレスは血流の悪化に繋がる)
- 適切な水分補給(脱水に注意)
- 肥満の解消など
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私たちは、食事からとり入れた「栄養」と、呼吸からとり入れた「酸素」を使いエネルギーを作り出しています。
そのため、適度に運動をして心肺機能を高め、しっかりと食事をして栄養を摂ることが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。