【名古屋市】「長者町繊維街」看板の連なりよ、もう一度! 長者町通にてノスタルジーに浸る
名古屋の中心街を垂直に貫き栄エリアと名古屋駅エリアに分ける長者町通。長者町通には40年以上、通りのシンボルとして「長者町繊維街」の看板が掲げられてきた。しかし、所有者であった長者町協同組合が今年3月末に解散し、大小7基あった「長者町繊維街」の看板は撤去される予定だった。ところが、看板の撤去を惜しんだ有志が寄付を募り、2基を残すことになった。
今年5月末、錦通と桜通に面する長者町通の2か所に、いったん取り外された看板は再び掲げられるに至った。
だが、「長者町繊維街」の看板が連なった姿はもう戻ってこない。エコーが発されているような、遠くからこちらへ近づいてくるように見える看板が長者町通の象徴だったように思う。
かつて繊維で栄えた街の面影は通りの各所に残ってはいるものの、高層マンションが立ち並びショッピングも楽しめる都心の繁華街へと変貌を遂げようとしている長者町に、一抹の寂しさを覚える。