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渡辺明王将に挑戦するのは豊島将之竜王か? それとも永瀬拓矢王座か? 11月30日、王将戦プレーオフ

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月30日。東京・将棋会館において王将戦リーグ・プレーオフ(挑戦者決定戦)豊島将之竜王(30歳)-永瀬拓矢王座(28歳)戦がおこなわれます。

 王将戦リーグは全6回戦を終了し、豊島竜王、永瀬王座の2人が5勝1敗となりました。規定により、両者はプレーオフを戦います。そして勝者が渡辺明王将(36歳)への挑戦権を獲得します。

 豊島竜王の今年度成績は24勝14敗2持将棋(勝率0.632)です。

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 永瀬王座の今年度成績は32勝15敗2持将棋(勝率0.681)です。

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 豊島竜王と永瀬王座は今年度、すでに11回対局しています。

 叡王戦七番勝負は豊島4勝、永瀬3勝、そして2持将棋1千日手という歴史的死闘となりました。

 王将戦リーグでは全勝対決となり永瀬王座が勝ちました。

 将棋日本シリーズ・JTプロ公式戦決勝では、豊島竜王が勝って優勝しました。

 とにかくよく勝ち、何度もタイトル戦の番勝負に登場している2人が、王将挑戦権もまた争うことになったというわけです。

 初対戦からのトータルの成績は豊島7勝、永瀬7勝の五分です。

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 王将戦プレーオフの持ち時間は各4時間(一手60秒未満切り捨てのストップウォッチ方式)。先後は対局開始直前、振り駒によって決められます。間に昼食休憩をはさんで、通例では夕方から夜にかけての終局となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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