アルコールがOKなのに韓国の「コロナ」感染状況が日本よりも酷くない不思議
新型コロナウイルスの感染は拡大する一方である。それは、隣国・韓国でも同じである。
昨日(18日)の韓国の一日感染者は2152人と、8月10日の2233人に続く過去2番目の多さとなった。死者の数も13人で、4日連続の二桁である。
韓国の新型コロナウイルスの一日の感染者は6月末までは300人から700人台で推移していたが、7月に入ると1千人を突破し、7月8日には過去最多だった昨年12月25日の1240人よりも35人も多い1275人を記録し、さらに8月10日には最多の2223人と、韓国としては初めて2千人を突破した。
(参考資料:韓国も「コロナ感染リバウンド」で12日から2週間限定で最高の厳戒態勢へ!)
その結果、韓国の全国の感染者は8月17日現在、22万8657人に上り、2か月前(6月17日)の15万238人よりも7万8419人も増えた。
一方、日本の全国感染者は8月17日現在、120万6797人と、2か月前の78万998人から42万5799人も増加している。この2か月間の増加率は韓国の約5.4倍である。日本の人口(約1億2536万人)が韓国(約5134万人)よりも約2.4倍多いことを勘案しても、韓国と比べると余りにも多すぎる。この1週間の一日平均の感染者数を見ると、韓国の1779人対して日本は1万8265人と約10倍である。
首都を比較すると、ソウルの感染者は2か月前(4万733人)よりも3万1861人増え、8月17日現在7万2594人。これに対して東京都は2か月前(16万7868人)よりも12万3989人増え、29万1857人になっている。東京の感染者はソウルの約4倍も多い。
一週間(8月11-17日)平均では、ソウルの470人に対して東京は4527人と、約10倍に近い。東京の人口(約1396万人)はソウル(約991万人)よりも約400万人多いことを差し引いても、東京の感染者もソウルに比べて多すぎる。
韓国も日本も感染者を減少させるためワクチン接種を急いでいるが、接種状況を比較すると、8月17日現在、接収回数(累計)では日本の1億1351万回に対して韓国は約3314万と日本のほうが約3.4倍も多い。
1回の接種を終えた人の数では日本(約6400万人)は韓国(約2380万人)よりも約2.6倍、2回目を完了した人の数でも日本(約4935万人)は韓国(約1049万人)よりも約4.7倍も多い。ワクチン接種のスピードを考えれば、この期間は韓国よりも日本のほうが感染を抑えてしかるべきだが、現実はその逆になっている。
死亡者の数についても比較してみよう。
韓国の死亡者は8月17日現在、2178人なのに対して日本は1万5516人と韓国の約6.5倍である。東京の死亡者(2325人)もソウル(561人)の約4.1倍である。
日本の場合、医療が逼迫し、陽性者は自宅療養に回されるケースが多く、東京都だけでその数は8月18日現在、2万2226人に達しているが、韓国の場合、中等症以上は病院で治療を受け、無症状、軽症者は基本的に全員生活治療センターに隔離されることになっている。また、PCR検査は無料で、全国の選別検査所でいつでも自由に受けられる。
日本は感染状況の度合いによって緊急事態宣言もしくはまん延防止等重点措置を発令しているが、韓国は「ソーシャルディスタンス(社会的距離)確保」レベルの上げ下げで対応している。ソウルなど首都圏では現在、最高レベルの4段階にあり、午後6時以降の会食は2人まで、飲食店の営業は10時までとなっている。営業時間は日本よりも2時間長く、酒類の提供も禁止されていない。
なお、韓国の死亡者(2178人)の内訳は80代以上1149人 70代610人、60代283人、50代99人、40代20人、30代11人、20代6人となっている。また重症者は366人いるが、80代以上16人、70代49人、60代73人、50代149人、40代47人、30代28人、20代3人、10代1人となっている。
男女別では、死亡者は男性1084人に対して女性1094人と、女性のほうが多いが、重症者は男性237人に対して女性129人と、逆に男性の方が多い。