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【河内長野市】河内長野に初上陸!靴職人が創業したコージ製靴がノバティながので24~28日まで激安販売

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野駅前にあるショッピングビルと言えばノバティながの。特に説明もいらないと思いますね。以前にも新春旨いもん市というイベントを紹介したことがあります。

すると、「河内長野初上陸のコージ製靴(せいか)さんが、ノバティながのでフェアーをする」という話を伺いました。

チラシを入手しました。東大阪市荒本北に営業所がある会社が、河内長野に初めて出向いて、ノバディながので、6月24日から28日ににかけて特別価格で靴を販売するとのこと。

その上、訳ありスーツや傘など、いろんなものがかなり格安で手に入るそうで、非常に気になったのですが、ここである疑問がわきました。

「そもそもコージ製靴のことを知っている市民ってどのくらいいるのだろう」と。何が言いたいかといえば、なじみの薄い靴メーカーが、いくら安売りと言っても、品質やそのほかの面で疑問を持たれるのではないだろうかと考えたのです。

ということで、コージ製靴さんに取材を申し込んだうえで、東大阪までやってきました。降りた駅は長田駅。隣の荒本駅の方が近いかもしれませんが、その一駅で会社が変わり余計な料金がかかるので、そこは節約モードとしました。

「ねじ」の文字とか見えますが、中河内の東大阪と言えば、中小企業の町という印象がありますね。企業群のビルが並んでいる姿は、それを象徴しているようです。

と思って振り返ると集合住宅街があります。まるで香港の新興住宅街に来たような、壮観な姿。

そういった風景の中に、大売出しの幟(のぼり)を発見!この手前にコージー製靴さんがあります。コージー製靴(外部リンク)さんは、千葉の松戸が本社で、メイン工場が新潟にあるとのこと。大阪にあるのは営業所です。

こちらが、コージ製靴さん。ちょうどここでも直売フェアーを実施中とのこと。さてお話を伺ったのは房川浩統マネージャーです。

房川マネージャーによれば、コージ製靴はもともと靴職人である、吉田興治(よしだこうじ)社長が、1987(昭和62)年に創業。社名のコージは、社長さんの名前だったのですね。

1989(平成元)年に法人化と同時に、松戸本社工場を設立。当初はOEM製造工場として稼働したそうです。

OEMとは「Original:本来の」「Equipment:製品」「Manufacturere:製造業者」の頭文字をとった言葉で、自社ブランドではなく、他社ブランドの製品を製造し、そのブランドの名前で販売すること。

もちろんそのブランドの基準に合格した技術と品質で作られますので、消費者が特に意識する必要はありません。製造業者にとっては、ブランドの力で売れますから安定的な売り上げが見込めます。

しかし、社長は、事実上の下請けであるOEMだけの生産に疑問を持つようになり、やがて自社ブランドを立ち上げました。

2003(平成15)年に新潟工場を立ち上げ、2009(平成21)年には千葉本社と新潟工場でファミリーセールを始めました。これが、今回大阪営業所でも行っていたように、倉庫を店舗にして格安で販売するというものです。

房川マネージャーによれば、現在千葉と新潟では、それぞれ2万5千人もの会員がいるそうです。ただ大阪営業所は2019(令和元)年に設立されたばかりなので、会員は3千人と少なめ。

「うちの製品の良さを多くの人に知っていただき、これから会員数を増やしていきます」と話しておられました。

また房川マネージャーは、職人である社長の想いとして、今の時代、海外の安い製品が入るようになったことで日本の靴職人が減少している現状を憂いていたそうで、靴職人の技術の伝承という視点から国産の靴にこだわっている点を強調されていました。

そんなコージ製靴のイチオシは、カラーオーダー。これはセミオーダーで、一足ずつ手で色を加えて作られるこだわりの靴で、見ていただいているようにかなりのおしゃれ具合です。

ただ、ノバティながのではセミオーダーの靴を販売できないので、ノバディで購入していただいたコージ製靴を気に入ってくれれば、次の機会にぜひご検討をとのことでした。

では、ノバティながので実際に販売する靴はどんなものがあるかですが、房川マネージャーは画像の靴を持って来てくれました。国産だからこその特徴として特に接着剤が強いのだとか。

「このビジネスシューズはノバティでは9,000円(税抜)から販売する予定です」。定価は2万円を超える物ですから、いかにお得かわかりますね。

特に国産靴職人のこだわりは、かかとにあります。「一般的に、このかかと部分は全部がゴムであることが多く、場合によっては中が空洞になっています。しかしこの靴は、間に木が入っているんです」とのこと。

説明を聞かなければわからないことですが、靴のメンテナンスがしやすく長持ちするのだとか。

そのほか靴の皮を肉厚にしているので、足をしっかりホールド。その方が、ビジネス用の本格シューズとしては履きやすいし、足が疲れにくそうです。

次にスニーカーのおすすめを持って来てもらいました。こちらはウォーキングシューズで、7900円で販売するとのこと。

こちらの靴には、次の特徴があります。

  • 縫い目がしっかりしている
  • 靴の底材もやわらかい
  • 中敷きに凹凸感があって、足にフィットして履きやすい。

河内長野市は高齢化都市であることは紛れもない事実ですが、そんな高齢者が履きやすい靴はノバディながのでも人気が出そうですね。

ここで、房川マネージャーに、靴を長持ちさせる方法を伺いました。

「靴はできれば3足用意して、それぞれ交互に履くのが長持ちの秘訣です。1足だけずっと履くのでは半年しか持たない」と。

また、「実際に見に来てもらって、触ってその良さを見てほしい。また質問があれば、なんでも僕に聞いてください」と、房川マネージャーは言っておられました。

今回のノバティながのの工場直売セールでは、靴と同時にもうひとつの目玉として、スーツが販売されます。房川マネージャーは、なんと3900円のスーツを持っていきますと!

高齢者の方はスーツはあまり必要ないかもしれない。河内長野でどうなのだろう思っていたのですが、房川マネージャーは実際に、河内長野に下見に来た感想として、意外なことを言います。「河内長野は学生さんが多い町という印象でした」と。

これは住んでいる人間の盲点と言うべきか、言われてみてなるほどと思いました。確かに複数の高校や大学がある河内長野、夕方近くになれば制服姿の生徒さんや学生さんの姿を多く見ます。

そんな若者たちが就職活動をする際に必要なリクルートスーツも、コージ製靴さんでは激安販売されるそうです。特にこだわりがなければ、人生最初のスーツはとりあえず激安で済ませ、それから好みの服を選ぶという考え方もありですね。

おしゃれ用のスーツもありました。「訳アリで、よくみるとわずかに傷などがあるんです」とのことですが、画像の服は、見た目では普通の人にはわからないレベル。それが上下セットで3900円です。

またコージ製靴さんでは、店頭で並べているサンプル品も激安で販売します。並べているだけで品質は同じですからこれは狙い目。

そのほか、かばんや、ベルト、傘も、格安で販売。期間は5日間ありますから、どれか1日都合をつけてノバティながのに足を運びたいところですね。

もちろん現金のほか、各種支払いに対応しています。

ノバディながのさんの情報では、コージ製靴さんは阪急梅田店で出店されたことがあるとのことですが、房川マネージャーのお話では、それ以外にも、全国の有名百貨店での催事コーナーに出展もされているそうです。

また工場や営業所でのファミリーセールは、年4回行っているのだとか。

「河内長野は今回初出店です」と、房川マネージャーは力強く言われていました。電車に乗って遠くまで行かなくても地元で見ることができるので、当日がとっても楽しみですね。

ということで、コージ製靴さんの取材を終え、河内長野に戻ってきました。最後にノバティながののどこに販売会場があるかを説明します。場所は北館2階の特設売り場。(1階の催事コーナーではないので注意してください)

北館2階です。ちょうど画像の真ん中あたりが特設会場。

地図で示すと赤いところです。

画像の場所で24日から28日まで、東大阪から激安の靴やスーツ、バック等が多数運ばれて販売されます。もし期間中ノバティながのの近くに来る機会があれば、ぜひ覗いてみてください。

ノバティながの北館2F特設会場
住所:大阪府河内長野市本町34-1
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩2分
問い合わせ:06-6748-7161(コージ製靴)

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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