【ガーデニング】この夏、乾燥と日差しに耐えた植物には共通点があった
気候変動による猛暑という言葉が毎年のように聞かれます。今年の夏のガーデニングはいかがでしたか? 私の住む所では梅雨明け以降、しっかりと雨が降った記憶がなく、気象庁のサイトで確認してみました。やはり、この一カ月間、雨らしい雨は降っていませんでした。植物に必要な水の量は品種によって様々。今年の夏、上手く育てられなかったものがある一方で、痛みも少なく元気な植物に注目してみました。
夏に葉が痛んだもの、痛まなかったもの
植物は根から水を吸い上げて光合成に使うだけでなく、葉から蒸散することで体温調節をしています。水が足りなくなれば成長もストップ、蒸散している気孔も閉じられてしまいます。鉢を置いている場所が暑すぎるのだなと変えたりもしますが、夏は無傷で終わらないことも多いです。
夏の乾燥に耐える葉を持つ植物
上の3つで、どれが乾燥に強い植物だったと思いますか?
3つのなかで『水やり少なめで乾燥に強い』植物は、シルバーリーフのエレモフィラニベアです。葉が細く、短い毛に覆われて柔らかい感触がします。春頃に薄紫色の花を咲かせるオーストラリア原産の常緑低木です。ある程度の耐寒性もあり、夏の日差しにも耐える丈夫な植物です。
流行っていて、秋以降に入手しやすい植物
大人気のレウコフィラム。四季咲き性がありますが、秋以降に園芸店で見かけることが多い植物です。日当たりを好み、多湿を嫌う=乾燥気味を好む植物です。シルバーリーフでパープルピンクの花が美しく... エレモフィラもシルバーリーフでしたよね?
ホワイトソルトブッシュ
3つ目もシルバーリーフです。シルバーリーフが共通していることはお判りでしょうが、加えて葉が小さいことも共通していますね。エレモフィラニベアと同じくオーストラリア原産の植物で、日当たりを好み、多湿を嫌います。
シルバーリーフのラベンダー
シルバーリーフのフレンチラベンダー、プリンセスゴーストという品種です。ラベンダーは風通し良い場所で育て、蒸れには注意した方がいいのですが、こちらは地植えで、足元にエリゲロンやディコンドラが茂っていても生育旺盛な様子です。
乾燥に強いシルバーリーフ
シルバーリーフは葉が白毛で覆われており、乾燥に強い反面、高温多湿は苦手とする植物が多いようですが、その中でも今年の夏の暑さを「日当たり」で乗り越えた植物を紹介しました。
気を付けていただきたいのは、乾燥に強い、と言っても、お水が不要、ということではないことです。今年の夏は雨はあまり降らなかったけれど、雨続きの夏も来るかもしれません。その時は、鉢植えでしたら雨を避けて置くなどの対処をしましょう。
日本に自生しているシルバーリーフでチャレンジしてみる
先日、シルバーリーフの植物を購入しました。トウテイランといいますが、品種はランではなくベロニカです。日本にも自生する植物なので、育てやすいと思います。こちらもレウコフィラム同様、これからの季節にお店に並ぶことが多いので、ぜひ手に取ってみてください。
緑の葉の中でシルバーリーフはお庭のアクセントになります。葉の大きさや形を変えることも単調な植栽にならないのでおすすめです。