まさかHSPと発達障害は似ている?違いと共通点について解説
こんにちは、精神科医しょうです。
「他の人と比べて刺激に敏感で悩んでいる」「生きづらさを抱えている」「周囲の人とのコミュニケーションがうまくいかない」などといった悩みを感じていませんか?
HSPは他の人と比べて外部からの刺激に敏感で、ストレスや生きづらさを感じやすい傾向があります。
一方、発達障害の人も感覚過敏で他者とのコミュニケーションに困難が生じており、生きづらさを感じている人が多いです。
「もしかしたらHSPではなく発達障害かも?」と気になる方もいるのではないでしょうか。
今回は HSPと発達障害の違い、似ているところ、併発したらどうなるのかを発達障害の特徴と共に詳しく紹介します。
HSPと発達障害の似ている点、違う点
HSPは生まれ持った気質であるのに対して、発達障害は先天的な脳機能の偏りが原因の病気に分類されます。
HSPは感覚が過敏で、外部からの刺激に圧倒されやすいという特徴を持っています。
他の人が気にしないような些細な物音や光、においなどに敏感に反応を示し、その刺激によってストレスや疲労を感じやすい傾向があります。
その一方で発達障害は、身体や行動、学習や言語などに何らかの不全を抱えており、人間関係や社会生活に大きな困難が生じることがあります。
上記の特徴から、HSPと発達障害は根本的に異なるものと言えます。
HSPと発達障害の似ている部分
HSPと発達障害は「気質」と「障害」で根本的に異なるものですが、似ている部分もあります。
HSPの持つ感覚過敏、対人関係や社会活動への不安、ストレスや生きづらさを抱えやすい傾向は発達障害にも通じるものがあると言えるでしょう。
これらの似ている部分から「自分は発達障害ではないか?」と混同するケースも多くあります。
また、HSPも発達障害も他者からの理解を得にくいという共通点があります。
発達障害の場合、「軽度だから大丈夫」だと健常者と同じように扱われて、対話や仕事に困難が生じてもなかなか理解してもらえず、社会的に孤立してしまう可能性がとても高いです。
自分の感覚過敏がHSPによるものなのか、それとも発達障害が関係しているのか詳しく知りたい場合は、一度専門の医療機関で検査してもらうことが大切です。
発達障害の種類
発達障害には複数の種類がありますが、ここでは代表的な二つに絞って簡単に解説していきます。ASDとADHDに分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症)
ASD(自閉スペクトラム症)は、以前は自閉症と言われていましたが、現在では『自閉スペクトラム症』という診断名に変更されています。
気持ちの共有や会話のやりとりが難しい、感情が表情に現れにくくコミュニケーションに困難が生じる、特定の物事に対するこだわりや反復性、感覚過敏や鈍麻さなどが主な特徴です。
診断基準によっては、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害と診断されることもあります。
ADHD(注意欠如・多動症)
ADHDは人の話を集中して聞くことができない、ミスが多く正確な作業ができない、なくし物や物忘れが多い、離席が多くじっとしていられないなどの特性を持っています。
気が散りやすく、静かにしなければいけない場面でそわそわしたりおしゃべりをしたりするなど、多動性や衝動性が見られます。
幼い子供に見られる特徴と似ているため、幼少の頃には見過ごされやすいですが、成長してから診断されることが多いです。
まとめ
今回はHSPと発達障害の違いや共通する部分、発達障害の特徴などについて紹介しました。
HSPと発達障害はそれぞれ過敏性があり、人から理解を得づらく、自己評価が低下しやすいところや生きづらさを感じやすいところが共通しています。
もしも社会生活に困難が生じており、自分の過敏性が発達障害によるものなのか気になる方は、専門の医療機関で診断を受けることをおすすめします。
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