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関東は典型的な梅雨寒、東京都心は28日ぶりに最高気温20℃未満か?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
梅雨前線と雲の様子(ウェザーマップ)

関東で梅雨寒

きょう正午の気温と風向風速(気象庁発表資料に筆者加工)
きょう正午の気温と風向風速(気象庁発表資料に筆者加工)

タイトル画像にもある通り、きょう19日(金)は梅雨前線が本州の南岸付近に横たわり、冷たい雨の降っている関東地方で典型的な梅雨寒となっています。

きょう正午現在の気温は、東京都心18.6℃、横浜19.0℃、さいたま19.1℃、千葉19.8℃など、特に南部で20℃に届いておらず、昼間としてはゴールデンウィーク前に相当する気温です。しかも北風が沿岸部を中心にやや強めに吹いている所もあり、湿度は高いものの、多くの方がひんやりと肌寒さを感じる典型的な梅雨寒状態となっています。

今週前半は多くの所で30℃以上の真夏日が続きましたので、なおさら肌寒さを感じるかもしれません。

このあと少しだけ気温の上がる所があるかもしれませんが、今夜にかけても多くの所で今と同じような雨と低温が続く見込みです。

東京都心は28日ぶりの最高気温20℃未満か?

東京都心の実況と予報(ウェザーマップ)
東京都心の実況と予報(ウェザーマップ)

東京都心のきょう正午までの天気や気温と午後の予報は上図の通りです。

東京都心は昨夜雨が降り出すとともに気温が下がり、きょうに日付が変わる頃にはすでに20℃を下回っており、きょう正午までの最高気温は、未明の午前0時17分に観測した19.8℃、最低気温は朝の通勤時間帯、午前7時41分に観測した18.0℃ですから、きょうに入ってから、ほとんど18℃~19℃の横ばいで推移している状態です。

午後の予想最高気温は20℃となっていますが、時間ごとの予想ラインをみると、ぎりぎり20℃に到達するかどうかとなっており、もしこのまま1日の最高気温が20℃に届かず、20℃未満となれば、5月22日以来、28日ぶりのこととなります。

最高気温のデータは気象庁のHPで確認できますので、注目してみてください。

6月後半の20℃未満はあまりない

東京都心に限って、2000年以降で、6月の最高気温20℃未満はどれ位あるのか調べてみると、6月前半(~15日)は比較的多くありますが、6月後半(16日~)になると、一気に少なくなります。

2018年6月16日18.4℃

2008年6月26日19.1℃

2002年6月23日19.8℃

2002年6月25日19.2℃

2002年6月26日18.0℃

2002年6月27日17.5℃

2002年は4日もありますが、その他は2008年と2018年の1日ずつとなっています。

ですから、すごく珍しいというわけではありませんが、6月後半にもし最高気温が20℃未満となれば、あまり多くはない梅雨寒と言っていいかもしれません。

20℃未満になればですが・・・。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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