あなたは何個当てはまる?「HSPあるある」対処についても解説!
こんにちは、精神科医しょうです。
HSP気質とはHighly Sensitive Personと言われ、繊細で敏感、共感性豊かな人々のことを指します。
ストレスや刺激を他の人よりも受けやすいので、日常生活の中で生きづらさを感じて過ごしているHSPの人は多いのではないでしょうか。
近年、HSPという言葉が少しずつ認知され始めていますが、なかなか周囲の理解を得るのは難しいですよね。
しかし、自分の気質や特徴をしっかり理解することで、疲労や生きづらさを軽減させることは可能です。
今回は、ケースごとのHSPあるあるや特徴を紹介すると共に、対策方法についても解説していきます。
ケースごとのHSP「あるある」
人間関係のHSPあるある
誰にでもひとつやふたつ人間関係の悩みを持っているものですが、HSPはその性質から他の人よりも人間関係について悩みを抱えやすいです。
たとえば、以下のような悩みの種類があります。
・相手の感情に敏感になりすぎて疲れてしまう
・他人の些細な言動に影響されて振り回されてしまう
・感情移入や共感をしすぎて心が疲れてしまう
・大勢の場が苦手
・誘われると断れない
・本音や自分の意見が言えずもやもやする
・相手の本音や嘘を見抜くことができる
・何気ない言葉でもずっと気になってしまう
・気心知れた仲でも長時間一緒にいるとひとりになりたくなる
共感しやすく周囲をよく見ているHSPだからこそ、人間関係においてストレスを溜めてしまいがちです。
しかし、困っている人を見つけて手助けをしたり細かい心配りができる面もあるので、自分の性質を理解することで人間関係をよりよいものにしていくことができるでしょう。
恋愛面のHSPあるある
人間関係で悩みを溜め込みやすいHSPは、恋愛面においても相手のことを気遣うあまり、疲弊しやすいのではないでしょうか。
HSPの人の中には、「恋愛に向いていないのかな……」と悩んでいる人もいるでしょう。
HSPの恋愛面でのあるあるは以下のようなものがあります。
・相手のことばかりを考えすぎて疲れてしまう
・駆け引きが苦手、振り回されるのも苦手
・気を遣いすぎてデートすると疲労感でいっぱいになる
・慎重になりすぎて距離がなかなか縮まらない
・本音を隠してしまうのですれ違いや誤解が生まれやすい
・不安になりやすく相手のことを誤解してしまう
・自分の意見を言えず、不満が溜まりやすい
HSPは好きな人を優先して不満が少しずつ溜まっていくタイプなので、ある日突然爆発してしまうことがあります。
好きな人と同棲や結婚をすると、生活の仕方や価値観の違いからもやもやすることが増える可能性もあるでしょう。
気付けば自分のやりたいことを我慢してまで尽くしてしまっていることもあるので、注意が必要です。
仕事面のHSPあるある
人間関係や職場の環境、作業内容など複数の要因がHSPに影響することがあります。
HSPは物音や光、においだけではなく人の感情にも敏感なので、さまざまな人が集まる職場ではストレスを感じる人もいるのではないでしょうか。
仕事面においてのHSPあるあるには以下のものがあります。
・自分の仕事で手一杯でも頼まれると引き受けてしまう
・完璧に仕事をこなそうとこだわってしまう
・電話対応が苦手
・上司や同僚、取引先の機嫌を気にしてしまう
・周りの同期や後輩と比較して落ち込む
・ミスや指摘されたことをひきずりやすい
・休憩室やオフィスなどのガヤガヤした環境が苦手
・飲み会や集まりなどに誘われるのが苦手
・マルチタスクが苦手
・通勤時の満員電車や駅の人混みが苦痛
上記のようなデメリットばかりではなく、HSPは緻密な作業が得意であったり、よく考えてから動くのでケアレスミスが起こりにくい、何事に対しても慎重なので危機管理能力が高いなどのメリットもあります。
家庭面のHSPあるある
家庭面でのHSPあるあるは、育児や家事の悩み、親戚やご近所付き合いなどさまざまなことで悩みを抱え込みやすいことが挙げられます。
悩みの種類には以下のようなものがあります。
・育児や教育で悩みやすい
・疲れて家事ができないときがある
・配偶者や子どもとの関係に悩みを抱えがち
・義両親や親戚との付き合いにストレスを感じやすい
・ママ友や近所の人との付き合いに悩みやすい
・家族と一緒に過ごしているとひとりの時間が欲しくなる
HSPは他人の感情に影響を受けやすく、特に配偶者や子ども、親戚などの身内の発言に敏感になってしまうことがあります。
家事や育児の悩みをなかなか他人に打ち明けることができずに、ひとりで抱え込む傾向があります。
生活面のHSPあるある
仕事やプライベートで疲れて睡眠過多になりやすい、SNSなどに影響を受けて気分が落ち込みやすいなど、HSPにとってはよくあることではないでしょうか。
生活面のHSPあるあるには以下のようなものがあります。
・仕事やプライベートで疲れすぎて何もやる気が起きない
・睡眠をとりすぎて生活リズムが乱れがちになる
・SNSやニュースを見て気分が左右される
・映画やドラマ、漫画などの創作物に感動する
HSPはあらゆることに敏感で繊細な気質を持っており、さらに真面目な性格も相まって仕事やプライベートに全力で取り組もうとします。
そのため、家に帰ると無気力になってしまい、疲れた心身を癒すために睡眠をたくさん必要とするのです。
また、ふとした時に目に入るSNSやニュース、映画やドラマなどに共感しやすく、影響を受けて気付かないうちに疲労が溜まっていることがあります。
HSPあるあるへの対策について
ひとりでゆっくり過ごす時間を作る
HSPは友達や家族と過ごすことが嫌いなわけではありませんが、どんなに気心が知れた仲でも長い時間ずっと一緒にいると疲労が溜まってしまいます。
相手の言動や考えていることを細かく読み取ろうとしたり、相手の愚痴や世間話などを聞くことで心が消耗してしまうのです。
心が疲れて限界がくる前に、「ひとりでゆっくり過ごす時間」を意識して作ってみましょう。
家族や恋人が部屋にいてなかなかひとりになれる機会がない場合は、緑の多い公園などで散歩をしてみたり、図書館などにいくことがおすすめです。
他人と一定の距離感を保つようにする
他人に共感しやすいHSPの人は、共感しすぎるあまり他人との境界線がぼやけてしまうことがあります。
自分には関係がないのに、まるで自分のことのように傷ついたり怒ったりしてしまい、他人と深く関わることで感情が不安定になりがちです。
また、他人に深入りすることも、自分の領域に踏み込まれることもHSPは苦手です。
疲れているときに他人が一方的に関与してこようとすると、途端に心に壁を作りたくなるのではないでしょうか。
自分のパーソナルスペースを大事にするためにも、他人とは一定の距離感を保って付き合うようにしましょう。
居心地がいい相手と付き合うようにする
「この人と会うとすごく疲れる……」という知人はいませんか?
会うたびに愚痴を聞かされたり他人の噂話ばかりしてきて、それに同調しようとしてしまい心が疲れてしまう……という経験がある場合は、その人との付き合いを考えた方がよいでしょう。
友達なら遊ぶ頻度や連絡の頻度を減らしたり、職場の同僚ならなるべく業務以外のことで関わらないようにするなどの対策が必要です。
無理に苦手な人や会うたびに疲れる人と付き合う必要はありません。
誘いを断ることが難しくても、自分の心を守るためになるべく断るようにしましょう。
SNSやネットは目的と時間を決めて利用する
SNSやネットはHSPの人にとって刺激が強い場合があるので、特に注意が必要です。
SNSを見ていると、批判や愚痴、他者へ攻撃しているコメントなど嫌でも目に入りますよね。
HSPはこうしたマイナスな発信に対しても敏感に反応してしまうので、気分が落ち込んだり苦しくなったり、同調して批判的な気持ちになりやすい傾向があります。
SNSやネットを使う際は、誰かの発言を見るためではなく、情報収集のために利用するなど目的を決めることが大切です。
また、だらだらと時間を決めずに見ているとマイナスな情報に触れる機会が増えてしまうので、1時間だけ見る、情報を集めたらアプリを閉じるなどルールを決めて利用しましょう。
まとめ
今回はHSPのあるあると対策について紹介しました。
HSPは病気ではなく気質のひとつであることを正しく理解して、特徴を知ることで少しずつ生きづらさを軽減していくことができます。
「疲れやすい自分が悪い」「自分の心が弱いせいだ」と責める必要はありません。
HSPが何に対してストレスを感じやすいのかを把握して、繊細な気質への理解を深めることが大切です。
焦らずにひとつひとつ問題に向き合って、解決策を模索するようにしていくと良いでしょう。
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