ドンピシャなカウンターを決め15戦全勝11KOとなった世界ライト級13位
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275625/title-1641166735952.jpeg?exp=10800)
WBAライト級13位のサウスポー、フランク・マーティン(26)のプロ15戦目の対戦相手に抜擢されたのは、フロリダ州マイアミに居を構える同じ歳のフィリピン人、ロメロ・デュノであった。
24勝(19KO)2敗のデュノは、2017年3月10日に本場に進出し、マーティン戦がアメリカ合衆国における11度目のリングだった。
マーティンを喰ってやろう! というデュノの思いは、リングに上がった彼の表情から、十分伝わってきた。
![(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275625/image-1641166771941.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
アマチュア時代に7度、ナショナルチャンピオンとなっているマーティンは、開始ゴングからスピードに乗ったフットワークとワンツーで攻め立てる。足捌きに、一日の長があった。
接近戦に持ち込みたいデュノが放つ左右のフックは1、2、3ラウンドと、虚しく空を切る。
第4ラウンド、デュノは遮二無二前進した。そして37秒、力を込めて振るった右フックがマーティンを捉え、WBA13位はピンチに陥る。マーティンはデュノの体にしがみついて、時間を稼ぐ。
![(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275625/image-1641166802370.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
その後もマーティンにはダメージが残っているように見えた。クリンチを繰り返し、何とか凌ぐ。
そんな局面で訪れた同ラウンド1分57秒、デュノの右ストレートを紙一重で躱したマーティンの美しい左ストレートがクリーンヒット。フィリピン人ファイターが腰からキャンバスに沈む。
![(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275625/image-1641166842831.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
起き上がり、試合続行したデュノだったが、自身の右フックに合わせた左ストレートを浴び、再びダウン。ここで力尽きた。
公式タイムは4回2分54秒だった。プロ戦績を15戦全勝11KOとしたマーティン。 FOXが後押ししていることもあり、今年、大舞台に繋がる試合が用意されそうだ。
一方、自身2度目のノックアウト負けを喫したアジア人には、異国でどんな道が用意されるであろうか。フィリピン期待の星だったが、誰もがマニー・パッキャオのような伝説の男になれる訳ではない。プロモーターは今後、彼を咬ませ犬的に扱うのだろうか……。