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水卜麻美アナ&中村倫也さん”電撃婚“~憲法に見る「夫婦円満」3つのポイント

竹内豊行政書士
水ト麻美アナウンサーと俳優・中村倫也さんが電撃結婚を発表しました。(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

日本テレビの水卜麻美アナウンサーと俳優の中村倫也さんが25日にお互いのSNSで結婚を発表しました。交際を一度もキャッチされたことのない電撃婚に驚かれた方は大勢いらしたと思います。

近い関係者の方のコメントによると、お互いを思いやりながら愛を育まれていたようです。

近い関係者によると「コロナ禍や、お互いの仕事への理解や意志もあって外に2人で出ることはなく、まさに極秘交際を徹底して貫いていた。それでも中村さんが水卜さんに家で手料理を振る舞うなど、静かに確かに愛を育んでいたと聞います」。

引用:水卜麻美アナ&中村倫也 “匂わせ一切なし”電撃婚に関係者も「相手を知り二度驚いた」

ただ、一般に結婚生活山あり谷あり、よい時だけではありません。そこで、今回は、結婚について憲法からいい夫婦を継続するためのカギを導いてみたいと思います。

憲法が定める結婚観

憲法はその国のあり方を表したものです。さらに言うと、その国の目指すべき姿がそこに書かれています。その憲法が結婚をどのように定めているか見てみましょう。憲法は24条で次のように結婚(婚姻)について定めています。

憲法24条(家族生活における個人の尊厳と両性の平等)

婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

つまり、憲法は、結婚について次の3つを定めています。

1.結婚は両性の合意によってのみ成立する

結婚制度は「結婚しましょう」「そうしましょう」という一種の契約といえます。

2.夫と妻は同等の権利を基本として、相互の協力によって結婚生活を維持しなければならない

夫は外で仕事、妻は家で家事・育児といった伝統的な男女の性別役割分担といったような性差別を否定して、夫婦の法的地位の平等と同権を保障しています。育児休業や男性が育児に積極的に参加するイクメンの普及もこの精神の表れと考えられます。

なお、夫婦間のモラル・ハラスメントやドメスティック・バイオレンスは憲法の精神に当然反する行為です。

3.一夫一婦制

以上の結果として「一夫一婦制」、つまり、パートナーの独占排他性が導き出されます。当然、一夫一婦に反する行動、すなわち“不倫”は憲法の精神に反するものです。

憲法から学ぶ夫婦円満の3つのポイント

そうは言っても、男女が一つ屋根の下に平穏に末永く住み続けることは簡単なことではありません(むしろ困難)。そこで、憲法から家庭円満のカギを導いてみましょう。

その1.お互い「合意」して結婚したことを忘れない

数ある異性の中からお互い同意して結婚したことを思い出しましょう。プロポーズの言葉は何でしたか?きっと楽しい思い出がよみがえるはずです。

その2.お互いを「尊重」することを忘れない

簡単に言えば、思いやりの精神です。結婚式の時に神の前で誓ったことを思い出してみましょう。

その3.他に目が行ったら「憲法違反」とつぶやく

普通に生活し、多くの人に接していると、結婚後に異性に惹かれることもあるかもしれません。そんなとき「不倫は憲法の精神に反する」ことを思い返しましょう。踏みとどまることができる、かもしれません。

冒頭にご紹介した記事から、お二人のお互いを尊重し合いながら結婚に至ったことが伝わってきます。この「お互いを尊重し合う」精神は憲法が唱える結婚観に通じると言えます。どうぞ末永くお幸せに!

行政書士

1965年東京生まれ。中央大学法学部卒業後、西武百貨店入社。2001年行政書士登録。専門は遺言作成と相続手続。著書に『[穴埋め式]遺言書かんたん作成術』(日本実業出版社)『行政書士のための遺言・相続実務家養成講座』(税務経理協会)等。家族法は結婚、離婚、親子、相続、遺言など、個人と家族に係わる法律を対象としている。家族法を知れば人生の様々な場面で待ち受けている“落し穴”を回避できる。また、たとえ落ちてしまっても、深みにはまらずに這い上がることができる。この連載では実務経験や身近な話題を通して、“落し穴”に陥ることなく人生を乗り切る家族法の知識を、予防法務の観点に立って紹介する。

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