【神戸市東灘区】御影の地名の由来にもなった湧き水が出るところ 沢の井を訪ねる
灘の酒蔵の地でもある御影には水が湧き出る井戸があります。水が湧き出る場所と聞くだけでどんなところなのか見てみたくなります。その御影の湧き水のありかを探ってみました。
阪神御影駅前にある沢の井の石碑
阪神御影駅が今回の場所の最寄り駅になります。駅から北側に出ると正方形の石碑があるのが目に入ります。そこには「澤之井の地」と書かれ真ん中からは水が湧き出ています。
ここが水が湧き出る場所なのかと思いきや、ここはその湧き出る沢の井を象徴するために阪神電車や地元酒造会社により1985年に建てられた記念碑のようです。この石碑には沢の井と御影についての解説も刻まれています。ちなみに正面は「澤之井」で裏は「沢之井」と表記されています。どちらの表記でも通用するということでしょう。
この石碑の真ん中から常にあふれ出る水の流れを見ているとどこか気持ちが安らぎます。御影の駅前で憩いを与える役割も担っているように感じます。
阪神電車の線路下にある沢の井
「澤之井の地」の石碑から阪神電車の線路沿いに少し進むと線路下に「沢の井」と書かれた御影石でできた門柱が見えてきます。どうやらここが水が湧き出る場所のようです。
この門柱の前まで来るとかなり奥深い場所のように見えます。薄暗いのここから中の様子はまだよくわかりません。
この沢の井の由来について書かれている石碑がありました。これによれば神功皇后が泉の水面に顔を映してお化粧をしたそうで、その泉がこの沢の井だったという伝説だそうです。また神功皇后が御影を泉に映されたので、そこからこの地に「御影」という地名がつけられたという起源にもなっているということです(地名の由来については諸説あるとのこと)。ここは御影の歴史を巡るには欠かせない場所ですね。
そしてこちらがその沢の井です。柵がされているので正面からしか見ることはできませんが、真ん中から水が湧き出ているのは見えます。また透明度の高い澄んだ水がこの池にはありますが、照明がないのではっきりと見えないのは少し残念でした。
この場所は阪神御影駅からも近いので気軽に立ち寄ってみるのにもおすすめです。
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沢の井
神戸市東灘区御影本町4-12