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Apple #VisionPro を手に入れた人たちを眺めて見えてくる一連した世界観

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
(写真:ロイター/アフロ)

KNNポール神田です。


AppleVisionPro 予約合戦ですでに敗退してしまいました。若干、羨ましいモードでの記事なのでご容赦ください。

2024年2月2日、AppleVisionProがいよいよ発売となった。※日本では未発売。
価格は3,444ドルと現在ではかなり高価だ。ドル円が148円だと50万9,712円となる。
かつてのAppleでのカテゴリー初の新製品はもっと高価だった。
1983年の『Appe Lisa』 3万ドル 300万円
1989年の『Macintosh Portable』116万円
1993年の『Newton MessagePad』900ドル
1997年 『20th AnniversaryMacintosh(スパルタカス)』7,499ドル 90万円

そう、考えると『Spatual(空間)コンピューティング』の初号機としてはかなりお安く感じるはずだ。いや、それでもすでに、通常のVR端末であれば10万円以下で買えるものが多い。
むしろ、Appleの50万円を超える、新カテゴリー初の製品はこれからの1年間、いや実質3ヶ月間の購入体験はプライスレスといえるはずだ。


開封するだけでも耳目を集め、そしてそれを果敢にも屋外でチャレンジする『見せびらかし』こそ、最高の経験なのだ。

大半の街にいる人は、その製品がなんであるかをわかっている人とわかっていない人に二分される。わかっている人には、羨望と妬み、嫉妬、わかっていない人には、まったく意味がわからないという状況ではないだろうか?

それでは、早速、一足早く体験してみせびらかしをしている人たちをx.comの投稿から眺めてみよう。

■まずは普通に歩いている人

https://twitter.com/highsnobiety/status/1753894752431313074

■地下鉄で、なんらかの作業をしている人

https://twitter.com/tracker_deep/status/1754166002760429737

■これでもか!でみせびらかしのレベルをさらにあげる人 テスラの自動運転

https://twitter.com/CryptoTea_/status/1753621397937500503

■サイバートラックで自動運転する人

https://twitter.com/blakestonks/status/1753932112757924034

■ロボット犬と散歩する人

https://twitter.com/zacalsopp/status/1754208772480782741

■スケートボードに乗っていく人

https://twitter.com/Casey/status/1753848769118970152

基本、Appleは自動運転時などは使用を控えるようだが、新しもの好きの行動はもはや規制できない。水中で使う、空中で使う、新たに入手した人はより奇抜な使い方で耳目を集めることだろう。

しかしながら、大半のユーザーは屋内で、本質的な『SpatialComputing』の価値をおとなしく楽しんでいるはずだ。

一部のユーザーの乱暴な使い方で『VisionPro』のイメージダウンしないように願うばかりだ。

やはり、Appleの創始者であるスティーブ・ジョブズが語っているこの言葉は大きい。

■『アレつけてたら女にはモテないな』

https://twitter.com/BrandonKHill/status/1753730487976432024

■こんな多画面テレビをどこにいても実装できるのは非常に意味がある。

しかし、デイトレーダーがPCデスクに縛られることなく街中にくりだして、ゾンビのように彷徨う時代がやってきそうだ。

https://twitter.com/AlexFinnX/status/1753791237318926605

日本国内で『AppleVisionPro』を使うには、Appleが日本国内での『技適』を申請していないので、『技適』180日間の技適未取得機器の実験特例制度の申請が必要(2019年11月より開始で、2020年4月1日より正式移行)。


『技適未取得機器を用いた実験等の特例制度』
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/exp-sp/index.htm
『技適(技術基準適合証明等)』がない機器でも、一定の条件下であれば、届け出を出せば180日間だけ利用が可能になる。
開設届の選択肢には 『Bluetooth Version 5.3』だが、技適申請では『5.2』で。

総務省電波利用ホームページ
https://www.tele.soumu.go.jp

出典:総務省
出典:総務省





ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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