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外野手不足はどうなった!?ソフトバンク二軍が活動再開後の初戦に臨む

田尻耕太郎スポーツライター
試合前練習中のタマホームスタジアム筑後(筆者撮影)

中日戦、タマスタ筑後で17時開始

 ソフトバンクの二軍が9日(日)、7月30日(木)以来となる試合に臨む。本拠地のタマホームスタジアム筑後でのウエスタン・リーグ公式戦・中日ドラゴンズ戦で、17:00にプレーボールとなる。

 ソフトバンクのファームは、8月1日(土)に長谷川勇也外野手が新型コロナウイルスに感染していたことが明らかとなり、翌日からチーム活動を休止となっていた。それに伴って4日(火)からの敵地での広島3連戦が中止となっていた。

 チーム活動は6日(木)から再開されていたが、チームのコンディション調整期間を確保するという理由から、7日(金)と8日(土)のウエスタン中日戦も中止となっていた。

球団の新たな感染対策は

 9日の試合は、これまで通りに有観客で行う。3113名が最大収容人数のタマスタ筑後はこの日、その約20%にあたる600名程度までに入場が制限される。

 さらにチームでは新型コロナウイルス感染への対策をさらに強めている。球団関係者によれば、クラブハウス内のロッカールームや風呂に、新たにビニール製のカーテンを設置。選手たちにはロッカールーム内などではマスク着用の徹底を呼び掛けたほか、廊下には扇風機を置いて換気を向上させるなどの取り組みが行われているとのことだ。

 また、5日に釜元豪外野手、真砂勇介外野手、佐藤直樹外野手、柳町達外野手の4名が長谷川との濃厚接触者と判断されたために自宅待機(長谷川との最終接触日である7月31日から2週間後の8月14日まで)となる措置がとられたことに加えて、7日にはリチャード内野手も長谷川との濃厚接触者と判定されたために自宅待機となっている。

NPB特例により育成から多数がベンチ入り

 そのために野手不足を懸念する声も上がっていたが、8日にNPBが育成選手の出場規定の特例を設けることを発表した。従来、出場できる育成選手は5人までだが、新型コロナウイルス陽性判定者、濃厚接触者が発生した球団を対象にチーム編成への影響を考慮して6人以上の出場を可能とした。今回適用されたソフトバンクは今月21日まで、1試合9人まで、対戦球団の了承を得れば出場できることになった(スポーツ紙など報道機関で記事を見つけたが、発信元のNPB公式サイトには記載なしというのは、相変わらずいかがなものか・・・)。

 これを受けて、9日の試合でソフトバンクは9名の育成選手がベンチ入り登録された。外野手については支配下で高卒2年目の水谷瞬、育成では大本将吾、田城飛翔、日暮矢麻人の計4名がベンチ入りしており、水谷がレフト、田城がライトでスタメン出場する。センターには捕手登録ながら内外野のあらゆるポジションで出場している谷川原が名を連ねた。

 両チームのスタメンは以下の通り。

(中日)8岡林 4高松 D平田 5石川昂 6石垣 2郡司 9渡辺 7伊藤康 3石岡 P清水

(ソフトバンク)8谷川原 4古澤 9田城 3内川 5野村 2海野 D大本 7水谷 6勝連 P大竹

(ソフトバンクのこれまでの主な動き)

8月1日/長谷川勇也外野手の陽性を発表。2日の一軍の西武戦は中止に

3日/一軍チームスタッフ1名の陽性を発表。4日~6日の広島戦を中止に

5日/リハビリ組スタッフ1名の陽性を発表。釜元、真砂、佐藤、柳町の自宅待機

6日/上記リハビリ組スタッフとの濃厚接触者はなし。ファームは順次活動を再開。チームのコンディション調整期間を確保するため、7,8日のウエスタン戦の中日戦の中止

7日/リチャードが長谷川の濃厚接触者として新たに判定。自宅待機

9日/2軍が活動再開後初戦

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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