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週末は太平洋側を中心に荒天のおそれ、東京は咲いた桜に花嵐や花冷えの可能性も

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
開花した靖国神社の桜の標本木(ウェザーマップ:田中美都気象予報士撮影)

東京の桜は観測史上最早で開花

きょう3月14日(火)午後2時過ぎ、気象庁から東京の桜の開花が発表されました。平年より10日早く、2020年、2021年と並び、観測史上最も早い開花で、東京が全国のトップを切って開花するのは2020年以来、3年ぶりとなります。

また東京の2月1日からきょう3月14日までの最高気温の積算は、593.2度となっており、今年もほぼ桜咲く600度の法則通りの開花となりました。(関連記事1関連記事2

週末は低気圧が発達しながら通過か

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

上図は、今週18日(土)朝の予想ですが、前線を伴った低気圧が西日本の南岸付近を進み、西日本は太平洋側を中心に雨や風の強まる所があるでしょう。

東京は花嵐や花冷えの可能性も

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

そして低気圧は、18日(土)昼過ぎから夜にかけて、発達しながら、東海から関東の沿岸を通過していく見通しです。

上図にある通り、東海や関東にはまとまった雨雲がかかり、低気圧の発達やコースによっては沿岸部で強い雨や強い風が吹き荒れるおそれもあります。

東京など、桜が開花した所では、桜に嵐、花嵐という所が出るかもしれません。今のところ東京の総雨量は10ミリから30ミリ程度の計算が多いものの、なかには50ミリを超えるような大雨の計算もみられます。

この雨や風で、咲いたばかりの桜が散ることはまずありませんが、お花見にお出かけの方は、どれくらいの雨や風になるのか、最新の気象情報をしっかりとチェックしてからの行動が必要です。

もし低気圧が南寄りのコースを進むと、北からの寒気が流れ込むため、日中にかけて気温がどんどん下降し、午後はひと桁の寒さ、花冷えとなることも十分に考えられます。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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