細めの自家製麺うどんが特徴のうどん店「月うさぎ」は、宗像市県道527号線沿いにあります。

麺や出しのおいしさに加えて、メニューが豊富でボリュウム満点という評判を聞き、麺好きとしては行かずにはいられません。

さっそく店を探して行ってみることにしました。

◇かわいい看板が目印

道幅が広く見通しの良い県道527号線に沿ってたつ「月うさぎ」の看板を見つけました。

ランチタイムをはずしたつもりが、閉店ギリギリになり恐縮しながら入店します。

片付けの作業に取りかかるスタッフに声をかけると、快く案内してくれてひと安心です。

◇食券を買う

まず入り口にあるメニューの中から食べたいうどんを選びます。

メニューが写真で表示されていて、とてもわかりやすく選ぶのに困りません。

目に飛び込んできたのは彩りがきれいな「梅わかめ」で、わかめも梅も大好きなので、これに決めました。

メニューの横にある券売機で食券を買い、注文をしてうどんの登場を楽しみに待ちます。

◇店内は広々

店内は広々として、ゆったりとくつろげる雰囲気です。

中央に大きなテーブルが一つあり、周囲には4人がけのテーブルが6か所、奥は座敷になっています。

カウンター席もあり、ランチタイムに一人できても、大丈夫そうだなと思いました。

◇あたたかい梅わかめうどん

たっぷりとしたどんぶりに彩りの良い「梅わかめうどん」が運ばれてきました。

冷たいぶっかけうどんも、さっぱりとおいしそうで迷いましたが、これは納得の一品です。

わかめがうどんを隠すように一面にたっぷり盛られて、カリカリ梅の刻みが散っています。

その中央に梅干しとかまぼこ、そしてネギのトッピングです。

通常は、わかめうどんを注文してもトッピング程度にわかめがのっているのですが、ここではうどんをおおうようにのせられていて感動しました。

また程よい酸味と塩気のカリカリ梅が、わかめにからんでいい味を出しています。

わかめの下からすくい上げ口に入れたうどんは、自家製麺特有のシコシコとした歯ざわりと、のどごしの良さが抜群です。

麺はすきとおるような艶のある細麺で食べやすく、スルスルとのどを通ります。

印象的なのは、コクとうま味の強いつゆです。

店主に何の出しなのかたずねると、長崎から取り寄せた希少な焼きアゴを中心に、昆布とかつお節、干ししいたけを使っていると教えてくれました。

こだわりが作り出す麺と上品なつゆのおいしさが、人気店の秘密のようです。

うどんと一緒に運ばれてきた柚子胡椒を入れてみました。

うどんには唐辛子を使うことが多いのですが、試してみると柚子胡椒の風味とさわやかな辛味がマッチして、一層おいしさを引き立ててくれます。

最後に残しておいた梅干しをつゆと一緒に楽しみながら、さっぱりとうどんを完食。

うどんは量がボリューミーで、つゆを飲み干せなかったのが心残りでした。

TNC／ももち浜ストアが福岡県内のうどん店を紹介する「うどんMAP」でも取り上げられたそうで、案内人の岡澤アキラさんのサイン色紙とステッカーが店内にありました。
横にはラグビーチーム「宗像サニックスブルース」の選手たちの色紙も並んでいて、この店のファンだったことがうかがえます。

自家製麺うどん「月うさぎ」は、うどんの楽しみ方をまた一つ教えてくれたお店でした。