日本一パンの消費量が多い京都に生まれ育ったパン大好きライターのみやこです。京都市内のパン屋さんだけでも、これまでに150店舗を超えるお店を訪問してきました。今回は、京都のパン文化を支えてこられた創業100年以上の老舗のパン屋さんを紹介します。

店構えもパンも懐かしさで溢れる100年続く老舗

京都市バス「千本今出川」バス停下車すぐのところにある『大正製パン所』。大正8年（1919年）創業、今年で105年になる老舗です。

昔懐かしさを感じる店内はベーカリーというよりも、やはりパン屋さんという方がしっくりします。パンの種類はとても豊富で、カラフルな手書きのPOPが良い味わいです。

一番人気の「カレーパン」。一度焼きこんでから揚げるという一手間をかけた一品。この一手間により、時間が経ってもサックリ感が損なわれにくくなっています。自家製カレーは濃厚でスパイシーな味わいです。少し小振りですが、カレーがたっぷり詰まっているので食べごたえが十分ありました。

激戦区の京都で一世紀も愛され続ける老舗のパン屋さん

地下鉄東西線「二条駅」から徒歩約10分。三条御前の角にあるお店『天狗堂 海野製パン所』。大正11（1922）年4月23日創業、今年で102年を迎えたお店です。

昭和にタイムスリップしたような懐かしい雰囲気、この日はお昼を少し過ぎた時間に訪れたため、多くのパンが売り切りてしまっていました。長年続けていても人気は変わりません。

「天狗堂ロール」は、ふんわりとして少し塩気が感じられるパン。小麦の風味が感じられ、甘さはないため食事によく合います。

100年以上愛され続ける老舗パン屋でレトロなパンとの出会い

京阪電鉄「伏見桃山駅」から徒歩6分ほどの場所、納屋町商店街にある『ササキパン 本店』。創業当初は「ササキ金龍堂」という店名でした。

レトロな雰囲気の漂う店内。商店街の雰囲気も合わさって、まるで大正や昭和の時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。パンの種類は多いのですが、地元の方がたくさん訪れており、夕方頃にはほとんどのパンが売り切れてしまいます。

「メロンパン」といえば丸い形をイメージしますが、こちらはラグビーボール型の「メロンパン」。パンの中には程よい甘さの白あんが詰まっています。京都でも昔ながらのパン屋さんでは、ラグビーボール型で白あんが入ったものをメロンパンと呼ぶところが多いです。

【関連記事】
【京都市上京区】100年続く老舗『大正製パン所』。店構えもパンも懐かしさで溢れていました。

【京都市中京区】今年で創業100年。激戦区の京都で一世紀も愛され続ける老舗のパン屋さん

【京都市伏見区】100年以上愛され続ける老舗パン屋でレトロなパンとの出会い