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iPhoneからの新規課金を『Netflix』が終了。手数料15%でも高いとの判断か

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
動画配信サービス『Netflix』。Netflix公式サイトより

 動画配信サービス『Netflix(ネットフリックス)』が、iPhoneやiPadといったiOSデバイスからの新規購読を12月28日をもって終了しました。

 『Netflix』は2018年5月にGoogle Playからの新規購読を終了しており、8月には複数の国でiPhoneからの購読を停止するテストを行っていました。そのテストの結果、iPhoneからの受付を終了しても問題ないとの判断に至ったのだと思われます。

 今後、iPhoneやiPadで『Netflix』を利用したい方は、先にWebブラウザから購読を申し込むしかありません。

 なお、すでに定期購読を利用中のユーザーは、その契約をキャンセルするまでiTunes経由の支払いを続けることができます。

手数料15%でも高いという判断か

 iTunes StoreやGoogle Playの手数料を巡っての争いは、今年から激化してきています。

 一番大きなものは世界中で大人気のゲーム『フォートナイト バトルロイヤル(Fortnite Battle Royale)』が、Google Playからではなく自社独自ストアで配信を開始したことでしょう。

 Google Play経由ではなく自社から配信することにより、運用コストはかかるもののGoogleに対して売上から30%の手数料を支払わなくてよくなります。

 今回の『Netflix』の例は定期購読(サブスクリプション契約)のため手数料は30%ではなく15%と半分ですが、『Netflix』側からするとそれでも高かったのでしょう。

 実際にさきほど紹介した『フォートナイト』の例では、配信元のEpic Gamesは手数料12%の独自ストア「Epic Games Store」の運営を始めており、売上額の大きいコンテンツ配信事業者からすると「手数料は15%でも取りすぎ」なようです。

 だからといって、アップルやGoogleが手数料を引き下げるとも思えません。

 今まではすべての支払いをiTunes StoreやGoogle Playを通じて行えましたが、この流れが加速すれば今後ユーザーはメーカー各社とそれぞれ契約を結ばなければならなくなるでしょう。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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