【目黒区】北イタリアの郷土料理がアラカルトで楽しめる「グロッラ」が、目黒消防署近くにオープン
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イタリア料理店にはいろいろ足を運んでいますが、北イタリア料理にこだわったお店はもしかすると初めてかもしれません。
今回は数々の料理店やイタリアで腕を磨いた若きイタリアンシェフ・桐山淑雅(きりやまとしまさ)さんがオーナーを務める「Grolla(グロッラ)」の内覧会に足を運んできました。
「グロッラ」がオープンしたのは2024年5月15日(水)
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場所は目黒通り沿いで、東急バス「目黒消防署」のバス停から徒歩約3分。学芸大学駅からは徒歩約15分のところです。
地域密着で地元の方から愛されるお店を目指している「グロッラ」
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「グロッラ」がお店を構えるのは少し駅から離れたロケーション。お隣はお花屋さんの「花すけ」で、目黒通り挟んでお向かいには「香湯ラーメンひろや」があります。
駅からは少し歩きますが、近くには住宅街が広がっているので、地元の方が気軽に訪れることがでます。駅周辺の喧騒を離れ、静かにゆったりと食事や会話が楽しめそう。
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提供するお料理も北イタリアの家庭料理をベースにした、どこかホッとするようなメニューも多く、長く愛されるレストランを目指しているそうですよ。
「グロッラ」はコース料理ではなく、アラカルトで楽しめるレストラン
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コース料理だとどうしても特別な日に、ということになりがち。でも「グロッラ」はアラカルトでの提供なので、前菜やパスタ、メイン料理、デザートなどお好みのメニューを飲み物と一緒に楽しめます。
今回試食した「Grolla」イチオシのメニューをダイジェストでご紹介します。
マグロとビーツタルタル
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イタリアで「タルタル」といえば、生の牛肉を刻んでソースで絡めていただくのが定番です。しかし「グロッラ」では、日本人の食習慣になじみのあるマグロを使用してビーツとともにいただくメニューにアレンジ。
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真っ赤なマグロ、赤紫色のビーツ、卵黄のイエローと色彩も楽しめる一品。アンチョビと卵黄のまろやかさ、素材の味わいを包み込むようにおいしいハーモニーを奏でていました。
プンタレッラサラダ
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「プンタレッラ」とはキク科キクニガナ属でチコリの仲間。カタローニャという葉野菜の若芽のことです。
イタリア・ローマの伝統野菜でほろ苦さとシャキシャキとした食感が楽しめます。和名はアスパラガスチコリというそうです。
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心地よい苦味とアンチョビの組み合わせがマッチ。シャキ、パリッとした食感のおもしろさも楽しめました。
プンタレッラはサラダやパスタ、スープの具材などにおすすめだそうですよ。
アニョロッティ インブロード
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続いて試食したのが「アニョロッティ インブロード」。「アニョロッティ」とはピエモンテ州のことばで「ラビオリ」のことだそうです。
お肉を詰めたアニョロッティをブロード(牛・豚・ウサギの出汁スープ)に浮かべた一品。
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このブロード、お肉の奥深いうま味が重層的にたっぷりと溶け込みつつ、黄金色に輝く美しさです。
アニョロッティもしっかりとお肉のうま味を閉じ込めているので、別々でもおいしく、一緒にいただくとさらに味わい深く感じました
ぺポーゾ
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「ペポーゾ」はイタリア語の「Pepe(黒胡椒)」に由来するトスカーナの郷土料理です。牛肉を一晩、たっぷりの黒胡椒でマリネ。
翌日、赤ワインでじっくりと煮込んで仕上げるそうです。合わせるワインはもちろん赤がおすすめ。
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黒胡椒のピリっとした辛味と香り、噛むほどにジューシーな肉のうま味が口の中で溶けあい、濃厚な味わいが楽しめました。お肉はとても柔らかく、口の中でホロホロとほどけていく感じ。
肉にしっかりと味が入り込んでいるので、お酒のおつまみに最高ですね。
トリノ風カツレツ
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イタリアでカツレツ、というとすぐに思い浮かべるのが「ミラノ風カツレツ」。牛肉を均一に薄くたたきのばし、細かくさらさらのパン粉をまぶしてバターを回しかけながら揚げるお料理です。
「トリノ風カツレツ」はピエモンテ州で食べられているもので、ご当地パンである「グリッシーニ」を衣に使用します。
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グリッシーニのザクザク、カリカリした歯ごたえのある衣が新鮮!中のお肉はピンク色の揚げ加減で、とてもやわらかく、うま味がしっかり閉じ込められています。
衣にグリッシーニを使っている分、「ミラノ風カツレツ」よりも食べ応えがあってボリューミーです。
「グロッラ」のメニューはできるだけシンプルなもの、北イタリアの伝統的な家庭料理をベースに日本の食材も意識して取り入れたいとのことでした。
「グロッラ」という店名は、北イタリアで飲まれている飲み物から付けられています
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店名に付けられている「Grolla(グロッラ)」とは、イタリア最北・アルプスの麓にあるヴァッレ・ダオスタ州(スイスとフランスと国境を接するところ)で作られている「木彫りの器」のこと。コーヒーを飲むために使われます。
![木彫りの器「グロッラ」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/chikuwa/article/01782375/image-1716858077105.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
平たい壺のような形をしており、飲み口がいくつも付けられています。通称「LA GROLLA DELL’AMICIZIA(友情の杯)」「Caffè amicizia」とも呼ばれており、友人同士で回し飲みをすることで絆を深め、友情を温めあう、という習慣です。
中身はグラッパやリキュール、スパイス(クローブ・シナモンなど)、オレンジの皮、エスプレッソなどを容器に入れ、器のふちに砂糖を乗せて火を付けます。
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砂糖がカラメル化することで香りが立つこと、また蓋がしっかりと閉まるので回し飲みしやすくなるそうです。
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寒さの厳しい北イタリア。リキュール入りの熱々コーヒーを食後に飲むことで、心も体も温まる地元ならではの習慣です。
ちなみに、中身が空になるまで器をテーブルに置いてはいけません。
店名として「Grolla」を選んだのは、親しい仲間や家族との絆が深まる場所でありたいとい想いを込めているそうですよ。
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食後酒として「グロッラ」を実際にいただいてみました!
スパイスやアルコールはそれほど強くなく、エスプレッソコーヒーの香りとリキュール類がほどよくマッチ。甘くなくて飲みやすかったです。
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この他、「Grolla」ではお料理に合わせたワイン(スパークリング・赤・白)などを提供。また、瓶ビールではイタリアNo.1クラフトビール・バラデンのイザック、ローマ生まれの「ペローニ」、サッポロの「赤星」もラインナップしています。
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イタリアで飲まれる食前酒「アペロール スプリッツ」、レモンサワー、ハイボール「イチローズモルト」も。お酒が苦手な方にはノンアルコールドリンクも充実していますのでぜひ!
イタリア本場の家庭料理も学んできたオーナーシェフの桐山淑雅さん
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「グロッラ」のオーナー・シェフである桐山淑雅(きりやまとしまさ)さんは熊本県出身で1994年生まれ。福岡の調理師専門学校卒業後、都内のイタリア料理店で腕を磨きます。
独立後はシェアキッチンのシェフ、出張料理、イタリア・ミラノの日本料理店メニュー開発など多方面で活躍。2023年6月にイタリアへ渡り、北西部のピエモンテ州や中西部のトスカーナ州に足を運び、本場の家庭料理を学んできたといいます。
地方ごとに個性あふれるイタリア料理の中でも、シェフの心を捉えたのは北イタリアの伝統的な郷土料理。ホッと心が温まるような煮込み料理などを中心に、気取らず、カジュアルに楽しめるお店として「グロッラ」を育てていきたいとおっしゃっていました。
「グロッラ」は3階建てで1階はライブ感あふれるカウンター席に
「Grolla」が入っている建物は3階建て。1階はオープンキッチンでライブ感あふれるカウンター席(4席)です。
ふらりと訪れて「アペリティーヴォ」や1人飲みにもぴったり。
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そして2階・3階がテーブル席で、インテリア(テーブルと椅子)はもともとあったものを活用し、アンティークな雰囲気に仕上げています。
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お料理を提供する器にリチャードジノリや、ゴールドを使ったカトラリーを使用するなど、雰囲気たっぷりの演出となっています。
フロアごとの貸切も可能なので、女子会やお誕生日などでゆっくり楽しみたい時はぜひ相談してみてはいかがでしょうか。もちろん、デートやご家族での食事にも気軽に楽しめること間違いなし。
■取材協力
Grolla
【店舗概要】
Grolla(グロッラ)
営業時間:17時30分~24時、日曜定休
住所:東京都目黒区中町1-25-19
問合せ先:03-4400-3225