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上皇陛下が歴代最長寿に

山下晋司皇室解説者
(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

上皇陛下は9月3日(金)に歴代天皇として最長寿になられる。

確かな記録に基づく文武天皇(第42代)以降の歴代天皇の中で、これまでの最長寿は昭和天皇の32,031日(1901年4月29日~1989年1月7日)だった。

上皇陛下は昭和8年(1933年)12月23日のお生まれなので、令和3年(2021年)9月2日に32,031日となり、昭和天皇と並ばれる。そして9月3日に歴代最長寿となられる。

平成15年(2003年)1月18日の前立腺全摘出手術(69歳時)、平成24年(2012年)2月18日の心臓バイパス手術(78歳時)と2度の大きな外科手術をお受けになり、85歳で退位されたが、いまも精力的に魚類の研究などもなさっている。そして、今年12月23日には歴代天皇として初めて米寿(88歳)をお迎えになる。

現在は港区高輪の旧高松宮邸を仙洞仮御所として上皇后陛下と共にお住まいになっているが、ご結婚後33年間(1960年6月18日~1993年12月8日)お住まいになった元東宮御所(赤坂御用地内、現・赤坂御所)へのお引っ越しが予定されている。新型コロナウイルス感染症の影響で遅れてはいるが、来年には引っ越されるだろう。

お孫様のことはご心配だろうが、思い出の赤坂御用地で上皇后陛下と共に静かな日々をお暮しになることをお祈りしている。

皇室解説者

昭和31年 大阪市生まれ、関西大学卒。20数年の宮内庁勤務後、平成13年に退職。宮内庁では昭和63年~平成7年まで長官官房総務課で報道を担当。昭和天皇の崩御・大喪の礼、平成の即位の礼・大嘗祭、秋篠宮殿下の結婚、皇太子(現在の天皇陛下)の結婚などの諸行事を報道担当として経験。平成時代の天皇皇后の中国訪問、米国訪問及び皇太子(現在の天皇陛下)のモロッコ・英国訪問に報道担当として同行。宮内庁退職後は出版社役員を経たのち独立。独立後は、BSテレ東・テレビ東京「皇室の窓スペシャル」の監修のほか、週刊誌・テレビなど各メディアでの解説、記者勉強会の講師、書籍・テレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている。

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