学校の先生は、授業やその準備、生活指導や進路指導、成績処理、行事の準備など多くの業務をこなさなくてはなりません。そのため、中休みや昼休みなどの休み時間は先生にとっても貴重な時間です。では、先生は休み時間にどのようなことをしているのでしょうか？ここでは、先生が休み時間にしていることの一部を紹介します。

子どもとおしゃべりをしたり遊んだりする

　先生は、休み時間に教室に残って子どもたちとおしゃべりをしたり遊んだりします。これは、先生と子どものコミュニケーションを深めるために、とても有効な方法です。子どもたちは、先生に自分の趣味や悩み、夢などを話したり、先生の話を聞いたりすることで、話を聞いてくれる先生に親しみや信頼を感じるようになります。また、先生は話を聞きながら、子どもたちの性格や特徴、関係性などをよりよく理解することができます。

　子どもたちと外で遊ぶこともあります。一緒に遊ぶことで、外で遊ぶ活発な子どもの様子を知ることができます。子どもも遊んでくれる先生に対して心を開いてくれるようになります。

丸つけをする

　先生は、休み時間に教室や職員室で丸つけをします。１クラスが35人だとすると、漢字ドリルと計算ドリル、音読カードの3つの宿題を35人ずつ丸つけをするのです。日記を書かせたら、全部にコメントを書きます。テストをすれば、子どもの目につかない職員室で丸つけをします。漢字や計算の小テストをしたときも同様です。授業ではノートに学習感想を書かせることもありますので、ノートを集めてコメントを書きます。

　なぜ丸つけをするのかというと、丸つけをすることで、先生は子どもたちの学習状況や理解度、苦手なところや得意なところなどを把握して、フィードバックをすることができるからです。また、丸つけをすることで、次の授業の計画を立てたりすることができます。子どもたちのノートを確認して、授業の理解度や疑問点などを把握し、授業の改善点を見つけることができます。ノートの丸つけが次の授業の指導の仕方を考えることにつながるのです。先生の仕事の中でもとても重要なことであるため、時間がかかることも多いです。そのため、先生は、休み時間を利用して丸つけをします。

子どものトラブルの聞き取りをする

　先生は、休み時間に子どものトラブルの聞き取りをすることがあります。トラブルは、子ども同士のけんかやいじめ、けがや物を壊したことなど、多岐にわたります。先生は、子どものトラブルを早期に発見し、適切に対処することが求められます。そのため、先生は、休み時間に子どものトラブルに関係する子どもや目撃した子などに話を聞きます。話を聞くことで、先生は、子どものトラブルの原因や経緯、感情などを理解することができます。また、話を聞くことで、先生は、子どもに寄り添ったアドバイスや支援をすることができます。

　子どものトラブルの聞き取りは、先生の仕事の中でもとても難しいことです。子どもは出来事を順序よく話をするわけではなく、自分の印象に残ったことを中心に話します。ですから、最初に何があって、次にどういうことがあって、最後にどうなったのかを時間や場所を1つずつ確認しながら聞き取りをします。

　途中でわからなくなることもあるので、子どもと一緒に現場に行き、確認をします。そこで、先生は子どもに「テレビの再現VTRのように、セリフを入れて、実際に動いてやってごらん。」と言って、実際の動きを確認しながら、子どもたちの言い分の違いの原因を見つけます。一つひとつ子どもに「Aさんはここで転んだって言ったけど、君はそのときどの場所に立ってたの？その場所に行ってごらん。」「その場所からだと、ぶつかるかな？どう思う？」などと確認していくのです。

　たくさんの時間を必要としますが、子どもにとって大切なことなので、丁寧に行います。

先生や委員会の子どもと打ち合わせをする

　先生は、休み時間に先生や委員会の子どもと打ち合わせをすることがあります。子どもたちと協力して準備などを行うからです。そのため、先生は休み時間に子どもたちと打ち合わせをするのです。打ち合わせをすることで、先生は子どもたちの意見や提案、要望などを聞くことができます。また、打ち合わせをすることで、先生は、子どもたちに指示やアドバイス、励ましや褒め言葉などを伝えることができます。先生や委員会の子どもとの打ち合わせは、先生の仕事の中でもとても楽しいことですが、子どもたちの責任感やリーダーシップを育むことにもつながります。

　以上が、学校の先生が休み時間にしていることの一部です。先生は、休み時間にも様々なことをしていますが、それらはすべて子どもたちのためになることです。本当は、先生も休み時間に自分の好きなことをしてリフレッシュすることも大切だとは思います。しかし、実際はこのようなことをして中休みや昼休みの時間を過ごしています。