台風9号、1日朝に最大瞬間風速70メートルで沖縄の久米島付近を通過か
1日(火)朝に久米島付近を通過する予想
台風9号は強風の吹いている範囲が広がり、大型で強い台風となりました。
きょう31日(月)午前6時現在、中心気圧955hPa、最大風速40メートル、最大瞬間風速60メートルとなっており、この勢力でもかなり危険度が高いのですが、今後、暖かな海面上でさらに発達し、中心気圧935hPa、最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルの勢力で、あす1日(火)午前6時頃、ちょうど久米島付近に達する予想です。
予報円の最も東側を北上すれば、沖縄本島の南部付近を通過する可能性もまだ残っています。
なお今回直撃が予想される久米島における最低気圧の記録は、1位1993年9月2日928.1hPa(台風13号)、2位2007年9月15日939.3hPa(台風11号)、3位1961年10月3日940.2hPa(台風23号)となっており、いずれも最大瞬間風速60メートル前後の記録的な暴風を観測しています。
今回はこれに匹敵するような最低気圧や暴風が吹き荒れるおそれがあります。
久米島70メートル
沖縄本島中南部65メートル
沖縄本島北部45メートル
宮古島40メートル
石垣島35メートル
となっており、
台風の中心が近付き、かつ風が強まりやすい危険半円に入る久米島や沖縄本島で記録的な暴風が吹くおそれがあります。
家屋の倒壊や電柱の倒壊が発生してもおかしくない状況となりますので、風が強まる前に、頑丈な建物や窓ガラスから離れた所に避難するよう心掛けて下さい。
なお記録的な暴風の他、記録的な高潮のおそれもありますので、海岸付近の方はなるべく高い場所に避難することが必要ですし、もちろん大雨にも厳重な警戒が必要です。
九州北部でも記録的な暴風や高潮のおそれ
台風9号は沖縄を通過した後もあまり衰えることなく北上し、やや東寄りに転向しながら九州北部に接近する見込みです。
3日(木)午前3時、長崎県の対馬付近に達した時点でも、中心気圧950hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートルの非常に強い勢力を維持している予想で、長崎県を中心に九州北部でも、最大瞬間風速は50から60メートル以上に達するおそれがあり、記録的な暴風となるかもしれません。
また高潮などにも厳重な警戒が必要です。
次の熱帯擾乱にも要注意?
タイトル画像をみると、赤い丸の中の台風9号の他、黄色い丸で示した中にも、雲の塊が発生しています。
今のところ、気象庁の解析では熱帯低気圧や低圧部などは発生していませんが、種々の計算の中には、このあたりで新たな熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が発生し、週末にかけて発達しながら本州付近へ近付けるモデルもあります。
今後はこちらの動きにも要注意です。