伝わる英語にするには、つい忘れがちな助動詞が必要
レッスンでは最初の数分間、最近の身近な話題について生徒さんに話していただく時間を設けています。
自由に会話していただくのですが、ときどき生徒さんの英語の意味がわからいというケースがあります。
私は日本人なので生徒さんがいいたいことは、おおよそ想像できます。
それでも「???」となってしまうことがあります。
文法上は問題がない英語でも、ある単語が入っていないことで、ニュアンスとしておかしな文になっている場合です。
例1:ある生徒さんの例
例をだしてみます。
先日、〇〇寿司にご家族で行ったというお話をされたCさん。
私も近いうちに行こうと計画しているのですが、初めて行くのでちょっとドキドキ。
そこで、店員さんと触れることがほぼない今どきのサービスについて訊いてみました。
私:How was the service?
”It was good. We don't tidy up the table"とのお答え。
これ、文法上はまったく問題ありません。
でも、意味はどうでしょう?
いまいちピンときません。
これですと、「わたしたちはテーブルの片付けはしません」と意志をもって「片付けない」という意味。
あるいは、「いつもテーブルの片づけはしないんです」という意味。
Cさんが言いたかったのは、「テーブルの片づけをしなくてもいいんです」ということ。
食べ終わったお皿はどんどん投入口に入れるだけなので、いつもテーブルは綺麗な状態とのこと。
なので、お皿を積み上げたり、寄せたりして片付けることをしなくてよいという意味。
伝わる英語にするためには?
「片付けることをしなくていい」という文章を見てみましょう。
「~しなくていい」というのが入っていますよね?
「~しなくていい」は「~する必要がない」と考えます。
中学英語の、don't need to~, don't have to ~で言い表せます。
We don't have to tidy up the table.
We don't need to tidy up the table.
「~しなくていい」という文になると「しない」という否定文を使えばいいと、生徒さんはすぐ気が付くようで、do not/ don't などを使います。
ここまではいいのですが、ほとんどの生徒さんはここで安心して終わってしまうのです。
いつも「やらない」「しない」のか、「(あえて)やる必要がない」「しなくていい」のかでは大きく違います。
don't need to, や don't have to は簡単そうですが、いざという時に忘れがちな表現。
会話のなかでは動詞が大切ですが、自分が伝えたい話の方向性を表すには助動詞が必要です。