『iPhone SE』発売。4インチスマホの乗換需要は4人に1人
3月31日(木)、「『iPhone 6S』と同じ処理性能」という触れ込みで宣伝された新型、4インチサイズの『iPhone SE』がついに発売されました。
日本での販売状況はまだ発表されていませんが、お隣中国ではすでに340万台も予約されたとの報道もあり、「新興国向け」と言われているSEの人気が伺えます。
一方、Appleの本国アメリカでの初週の予約は昨年9月の『iPhone 6S』発売時と比べてわずか5.6%しか入っていなかったとの情報もあり(米調査会社『Slice Intelligence』によるオンラインショッピングユーザーの調査結果)、世界的に人気となっているわけではないようです。
4人に1人が4インチスマホからの乗換
それでは、一体どのような人がiPhone SEを購入しているのでしょうか?
MMD研究所が行った「iPhone SEの購入意向調査」によると、iPhone SE購入意向者の26.1%が「4インチが発売されるのを待っていたから」と回答しています。じつに4人に1人が4インチスマホを望んでいたのです。
出典:iPhone SEの購入意向は19.7% 購入意向者の約1割が格安SIMでiPhone SEを利用予定
なお、購入したい理由の1位は「iPhoneに興味があるから」の32.8%ですが、こちらもiPhone 6S時の43.4%と比べると10.6%ほど落ち込んでいます。
iPhone SEは「iPhoneだから」よりも、「4インチだから」が小さくない魅力となっています。
Androidからの乗換は6S以上
さらに、Appleにとって販売台数だけではない嬉しいニュースがあります。
上述のSlice Intelligenceの調べによると、Androidスマホからの乗換がiPhone 6S時と比べて10.3%から15.9%へと約1.6倍に増加しているのです。
スペックを詳細に見ると「iPhone 6Sを小さくした」というよりも、「『iPhone 5s』を進化させた」感のあるiPhone SEですが、「小さなスマホ」を待ち望んでいた人たちの需要をうまく取り込みつつあるようです。