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令和三羽ガラス・許家元八段、十段戦挑戦者に。碁の打てないお母さんからの激励LINEの内容

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
インタビューに答える許家元八段=2021年1月、日本棋院「幽玄の間」、筆者撮影

3月2日に開幕する十段戦の挑戦者に決まった許家元八段。タイトル戦に臨む気持ちとともに、お母さんからの激励LINEの内容も教えてくれました。

芝野虎丸十段との挑戦手合いは昨年の王座戦以来。そのときは0勝3敗のストレートで敗退しました。

許八段も「(芝野さんは)年下なんですが、なかなか勝たせてもらえません」と少々苦手意識があるよう。これまでの対戦成績が5勝7敗ときかされると、「意外と頑張っている」。

難所では割り切れず悩むタイプ。許八段は長考派で知られる。昨年の王座戦では先に秒読みに入る碁が多く、時間に追われて形勢判断ができず、ひっくり返される碁があったことを反省したという。「あと10分、20分あれば結果が変わっていた。時間を意識して、ミスの少ない碁を打てたら」と、「早くて質のいい碁」を心がけているといいます。

ところで、許八段は対局結果を台湾にいる母親(53)にLINEで送るそう。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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