イ・ボミ、申ジエ、アン・シネら韓国人女子プロゴルファーが未だに来日できない理由とは
女子ゴルフの「ニトリレディス」(8月27~30日、北海道・小樽カントリー倶楽部)が今週開催される。
国内女子ゴルフツアーは今季初戦となったアース・モンダミンカップ、2戦目のNEC軽井沢72を終え、今季3戦目となる大会。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日本ツアーを主戦場にする韓国人選手のほとんどが、母国に一時帰国していたが、ようやく参戦する選手が出始めた。
というのも、日本の在留資格を持つ外国人の再入国が8月5日から条件つきで認められたことで、一時帰国していた韓国人選手に日本ツアーへの参戦の道が開いたからだ。
現時点で来日が確認できているのは、イ・ミニョン、ユン・チェヨン、ペ・ヒギョン、全美貞で、2週間の自主隔離のあとニトリレディスに出場する。
だが、入国のタイミングを計っている選手やまだ入国ができない選手もいる。
アン・ソンジュは日本の在留資格(興行ビザ)の期限が切れていないが、ニトリレディスの出場を見送り、入国のタイミングをうかがっているという。
一方、ペ・ソンウとキム・ハヌルについては、在留資格はあるものの、韓国が入国拒否対象地域に指定された4月3日以降に日本を出国したため、現状では再入国できないことが判明。ニトリレディスの出場を見送った。
さらにイ・ボミ、申ジエ、アン・シネは日本の在留資格の期限が切れているため、韓国にいながら新たにビザの取得を進めた。
ただ、新規取得者の場合は、現状の日本の入国制限措置では日本に入国できないため、今もその方法を模索中だ。
そんな中、韓国では日米女子ツアーチーム対韓国女子ツアーチームの対抗戦「オレンジライフチャンピオンシップ パク・インビ インビテーショナル」(8月7~9日)が行われ、日本ツアー勢からは申ジエ、イ・ボミ、キム・ハヌル、イ・ミニョン、ペ・ソンウの5人が出場。
韓国現地の報道を見ると、和気あいあいと楽しくプレーする選手たちの姿が写真に収められていたが、日本に入りたくても入れない選手たちの状況を考えると、今もなお複雑な心境であることは間違いない。
新型コロナウイルスにおける状況は刻一刻と変わってきているが、韓国選手のスムーズな来日にはまだまだ時間がかかりそうだ。