Twitter 永久停止、トランプ大統領8,877万人フォロワーアカウントが一瞬にして消えた日
■完全凍結された8,877万人フォロワーのトランプ大統領のtwitterアカウント
米Twitter社はトランプ大統領のアカウントの永久凍結を発表し、トランプ大統領の
@realtrump アカウントは、2021年1月9日土曜日現在、完全に表示されなくなってしまった。
https://twitter.com/realDonaldTrump
@realDonaldTrumpのアカウントは凍結され、アイコンも背景画像も消去され、@アカウント名だけが空虚にのこっており、Twitterのルールへのリンクへ飛ばされている。
中でも、『暴力的な組織に関するポリシー』の最新版は2020年10月に加えられていた。
■『概要 2020年10月
テロ行為や暴力的過激主義をほのめかすことや助長することは禁じられています。』
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/violent-groups
トランプ大統領は、散々、政治的な発言で、twitter社からの注意勧告や一時凍結を受けていたが、今回の米国議事堂での暴力的な行為に対して、結果として『ほのめかした』ことに対しての謝罪が一切なかったことなどが、今後もありうるというtwitter社側の苦渋の判断であったと思われる。
■トランプ大統領にとって最大の資産差し押さえとなったアカウント凍結
トランプ現大統領にとって、なによりも最大の資産差し押さえになったのがこの永久アカウント停止。
すでに @realDonaldTrump は表示されなくなった。昨日1/8段階での8,877万フォロワーという財産を一瞬にして失ったこととなる。
今後、大統領でもなくなったトランプ氏にとっての、政治的な発言の場は、twitterが主要な舞台となっていただけに、このアカウント永久凍結は、彼の世界を相手に発言できるという最大の資産が差し押さえられたと評しても過言ではないだろう。
この反発は残りの数日、激しい怒りと共に、再度の大統領令などで憎悪の反撃や悪態が想像でき、非常に後味の悪い大統領の幕切れとなりそうだ。
ちなみに17万人いるこちらの @DonaldTrump アカウントは凍結されていないのは、twitter社の温情なのかもしれない。
しかし、トランプ支持派がここに集結し、さらなるリベンジ合戦がくりかえされる気がして仕方がない。
トランプ大統領に言えることは、『謝罪』の言葉を忘れた人は、すべてを失うということだろう。
大統領の期限は再来週の2021年1月19日火曜日までだ。
(※2021年1月9日追記)
※一時凍結されたトランプ大統領のTwitterが再開された。
2021年1月7日(木)Twitter社がトランプ大統領のアカウントの一時停止に動いた。
何度も不適切な発言として注意を受けていたことによるルールの実施だった。
■2021年1月 トランプ大統領のtwitterフォロワー数は、8,877万人
トランプ大統領のフォロワー数は2021年1月8日で8,877万人だ。
世界最大のサブスクライバーとされている読売新聞でも809万部なので、トランプ大統領の1回のtweetの度に読売新聞10.9倍もの人に配達されていることとなる。しかも新聞の押し紙もなく配達されている…読んでいるかどうかはさておき…。
そのtwitterアカウントが停止されたのだから、トランプ大統領もおだやかではなかっただろう。
twitter再開後のトランプ大統領は、まさかの米国議会議事堂であそこまでの暴動が起きるとは予測できなったとはいえ、おだやかなツイートで再開となった。
https://twitter.com/realDonaldTrump
トランプ大統領も政権移行を認めたことで2021年1月20日に第46代米国大統領として、バイデン大統領迎えられる…と同時に、トランプ大統領は元大統領となるが、twitterのポリシーでは、今まで以上の厳しい例外措置がとられることとなる。
しかし、2021年1月20日以降はこのようなポリシーが適用され、削除対象になることが増えそうだ。
■FacebookとInstagramではトランプ大統領アカウントを停止中
Facebook社も、トランプ大統領のアカウント停止の措置をとっている。
https://www.facebook.com/DonaldTrump
トランプ大統領の影響力が、twitterやfacebookほどではない、instagramでもアカウントは停止されているようで、更新が途絶えている。
https://www.instagram.com/realdonaldtrump/
■すでに放棄的運用している @POTUS アカウントですら3,345万フォロワー
米国大統領を意味する『POTUS President of the United States 』のアカウント@potus であるが、大統領でなくなった場合には引き継ぎができなくなる可能性が高く、消極的な、すでに放棄的な運用となっている。
twitterでは、すでに本人アカウントである@realDonaldTrumpの『リツイート』をするだけの放棄的運用である。
facebookに関してはすでに、2018年5月19日が最後で完全に放置されている状態だ。
https://www.facebook.com/POTUS/
■すべては、最初から米国元大統領 @realDonaldTrumpで運用しつづける目算だった
そう、そう考えると、@realDonaldTrumpで獲得した、9,000万人近くのフォロワーは、トランプ元大統領にとってこれほど得られる成果はなかっただろう。
万一の時はこちらものアカウントもスタンバイできている。
https://twitter.com/DonaldTrump
17.9万人フォロワー
最初から、いつか大統領でなくなる日はわかっているので、自身のアカウントで運用するという目算があったことがよくわかる。
だから、トランプ大統領がソーシャルから消されることは今後もないだろう。
すべては、『ドナルド・トランプ』という自己承認欲求の権化のような大統領だったからこそという処置だった。
46代大統領となる、ジョー・バイデン次期大統領がそのまま @potus を引き継ぐとしても、これだけの騒動の後の運用は難しいだろう。
当然、一旦リスタートもかけられるだろう。
そもそも@potus アカウントは、オバマ元大統領から、トランプ大統領へ引き継がれたものだったからだ。
そして、オバマ大統領時代のtwitterアカウントは@POTUS44
として現在も保存されている。
数々の問題ツイートもあったトランプ大統領だが、おそらく
として、引き継がれることだろう。アカウントが現在、凍結されているのはそのために準備されているようにも見える。
しかし問題はバイデン大統領のtweetがまとめられるであろう potus46以降である。
2015年7月からTwitterを利用しているCitizenというユーザーが正当に利用しているからだ。
そう、であれば、それ以降のpotusはどうだろうか?
■すでに歴代大統領のtwitterアカウントは大量に取得済み
そう、potus46代以降の大統領は、大量に押さえられているのだ。
twitter社は名誉職のための特別アカウントを用意しておくべきだろう。
サブドメインを名誉職として与えればよいのだ。
また、これで、高額な寄付をすればもらえるようなビジネスモデルも構築できることだろう。
歴代大統領と並ぶ名誉職アカウントビジネスは、twitterの収益にインパクトを与えると思うのだが…。
ともかく、あと、数日で、トランプ大統領の政権が終わる。
…議事堂占拠で死者もでて、後味が悪い結果ながらも終わる事をようやくトランプ本人も認めた。
しかし、この場に及んでも、まだ
という耳目を集める行動を見せてくれる。
TikTokの米国での売却などもみせているが、バイデン政権がカードのひとつとし使うかどうかは疑問だ。
少なくとも、いろんな物議を醸し出したトランプ大統領だが、筆者にとって、米国が内向きになることによって、大きな戦争を米国が起こさなかったことは最大の功績であると思う。
結果として、トランプ大統領は、平和を維持できた数少ない米国大統領ではなかっただろうか?
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