【京都市西京区】夫婦が営む築130年の町家カフェで35品目京のおばんざいランチと自家製スイーツが人気
京のおばんざいと野菜たっぷりのランチプレートには菜の花やレンコンなど溢れんばかりの野菜がてんこ盛り。ほとんどが裏の畑で自家栽培したものや、近所の農家さんから直接仕入れた無添加減農薬の食材です。35品目を優に超えています。このランチが食べたくて2024年2月24日に樫原にある「Cafe Charmy Chat」を訪れました。
店内に入ると、奥の和室には昔懐かしい床の間や扁額、坪庭など京町家の姿がほぼそのまま残されています。まちゃママこと中村政美さんに伺うと、築130年になるマスターでご主人の行夫さんの生家だそう。この家で洋服のオーダーをしていた政美さんのウエディングドレスマネキンも飾ってあります。年を重ねても可愛くお洒落にとの思いを込めた店名のチャーミーチャットはそのころからのもの。
3月4日までのランチメニューは24節気の「雨水」と題されたプレート。降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃をイメージしています。メインは豚の生姜焼き、筍とめかぶの自家製ゆずぽんず、菜の花の辛子和え、フキノトウ味噌のピザ、自家製カスピ海ヨーグルト、出汁巻玉子、おからサラダ、スープに十六穀ごはんとどれもめちゃ美味で大満足でした。
デザートにはパイン豆乳ジュースとベイクドチーズケーキを注文。こちらも自家製で甘過ぎず体に優しい味で美味しい。料理は主に政美さんが担当しているそうですが、独学で研究を重ね、行夫さんによると当初まちゃまちゃランチと言っていたころから、14年間で進化してきたのだそう。まさにおふくろの味です。
概ね2週間ごとにメニューが替わります。これだけの満足度で値段もリーズナブル。思わず「コスパ大丈夫ですか」と尋ねてしまいました。注文ごとに豆を挽くハンドドリップコーヒーも、世界各国のコーヒーが月替わりで入荷します。この日は、マンデリンやサントス・ニブラ、コロンビア・スプレモ、キリマンジャロが用意されていました。
他にもルーたっぷりの手作りカレーに季節の野菜が添えられた「季節の野菜カレー」、野菜ゴロゴロ「おふくろカレー」、チキンライスにふわトロ卵を乗せて、デミソースと辛子マヨネーズで食べる「特製オムライス」や旬の野菜とハムをたっぷりはさんだ「彩り野菜ハムサンド」など人気メニューが目白押しです。それぞれにキッズプレートも用意されています。お土産には自家製ゆずジャムをどうぞ!
行夫さんの生まれ育った樫原は、山陰街道と物集女街道(西国街道)とが交差する交通の要衝でかつては宿場町として繁栄をしていました。京都市内で唯一の本陣跡を始め、歴史ロマン溢れる地域で、京都市の「界わい景観整備地区」にも指定されています。仲良し夫婦で美しい街並みと暮らしの文化を守る活動にも積極的に参加されています。
ちゃーみーちゃっとでは、ワークショップや地域のコミュニティーイベントなども開催されています。ぜひお立ち寄りください! ランチの予約は前日の15時までにお願いします。
「まちやカフェ Cafe Charmy Chat(ちゃーみーちゃっと)」(外部リンク)京都市西京区樫原下ノ町12 075(382)0560