猫の頭にテープを貼るとおとなしくなるのはなぜ?考えられる理由を解説!
「猫の頭にテープを貼るとおとなしくなる」という現象は、猫好きの間では有名でしょう。SNSなどで話題になり、実際に試したという方もいるかもしれません。
しかしなぜ猫がこのような行動を取るのでしょうか?それには、猫の体の仕組みに理由があるようです。
1.『猫の頭にテープを貼るとおとなしくなる』考えられる理由
猫の頭にテープを貼るとおとなしくなるのは、「身に覚えがないのに、突然なにかに押さえつけられたような感覚になって混乱しているから」と推測されます。
そしてこのように感じるのは、猫の目の上にあるヒゲ「眉上毛」に秘密があるようです。
猫のヒゲは周囲の環境を把握するためのセンサーとして機能していますが、眉上毛も「目の上の状況や危険を察知するセンサー」としての役目を担っています。
しかしその眉上毛がテープで抑えられると、猫は「は!?なにかに頭を押さえつけられている!」という感覚に陥るようです。
加えて猫にとっては身に覚えのない状況ですから、なにが起こっているのか分からず混乱してしまうんですね。
結果として猫は石のように固まり、ぬいぐるみ化すると考えられます。
なお個体差があるので全ての猫に効果があるわけではなく、我が家の愛猫のようにテープを貼っておとなしくなる猫もいれば、暴れだす猫もいます。
2.猫の頭にテープを貼るときの注意点
猫の頭にテープを貼るのは、積極的にはおすすめできません。猫にストレスがかかるからです。したがって、いたずらや遊び目的で貼ったりするのは控えましょう。
しかし爪切りといった必要なケアを行う場合は、猫の安全を守る目的として、以下の注意点を守りながら活用してもいいと考えます。
2‐1.貼り付ける時間は短時間
テープを貼る場合は、貼り付ける時間を極力短くすることが重要です。
長時間の貼り付けは猫にとって大きなストレスとなり、精神的にダメージを与える可能性があります。そのため貼り付ける時間は、数秒~数分以内を目安にとどめましょう。
2‐2.粘着力の弱いテープを使う
猫の眉上毛や皮膚は非常にデリケートであり、強い粘着力を持つテープを使用すると、テープを剥がす際に皮膚や被毛が傷ついたり、眉上毛への刺激が強くなります。
そのためなるべく粘着力が弱く、剝がしやすいテープを選びましょう。
2‐3.猫が暴れるときは無理をしない
猫によっては、頭にテープを貼られるのを非常に嫌がる猫もいますが、そういった猫に無理やり貼り付けるのはやめましょう。
この場合はテープや貼り方を変えても完全拒否するパターンがほとんどですので、おとなしくテープをつかったアプローチは諦めて、ほかの方法を試してください!
3.まとめ
猫の頭にテープを貼るとおとなしくなる理由は、主に感覚器官の敏感さに起因していると考えられます。
猫は周囲の脅威に対して慎重で、不安を感じると動きを制限する傾向があるのですが、テープを貼られて動きを止めるのも、そういった習性が関係しているのかもしれません。
しかし頭にテープを貼る行動は猫にとってはストレスの原因なので、いたずらはもちろん、どうしても必要でない限りはなるべく避けるようにしてくださいね。