【HSP気質の子の大学進学】円満な学生生活を送るための注意点
こんにちは精神科医しょうです!
今回は来年大学進学予定のHSP気質のお子さんがいる方に向けて、快適にお子さんが学生生活を送るための注意点について解説していきます。
大学に進学したらもう大人といってもいいですが、人一倍繊細な性格のお子さんに対して保護者がついつい過保護気味になるのは仕方ありません。
人一倍優しい性質のために傷つきやすいHSP気質のお子さんは、小・中・高校に通う中で苦労した経験が多いでしょう。
小・中・高校での学生生活よりも大学生活の方が心配な点もありますが、注意を怠らなければ楽しい大学生活が送れます。
あなたと同じように大学生活への不安を抱えているお子さん本人へ、この記事をテキストにアドバイスをあげてください。
HSP気質の子が大学に進学した際の心配事
小・中・高校よりも大学での学生生活の方がHSP気質のお子さんには心配な点は、大学の環境が小・中・高校とは大きく違ってくるからです。
親元を離れて寮に入ったりアパートを借りたりする場合だと、心配事の種はさらに広がります。
高校より友人作りがしにくい
小・中・高校は通う生徒が学校に近い地域中心だったのに対して、大学に入学してくる生徒は隣接している都道府県・有名な大学だと全国各地からになります。
いろんな地域出身の人が集まる環境のため、見知らぬ人ばかりに囲まれた中だと内向的な傾向が強いHSP気質のお子さんは高校などより友人が作りにくいです。
緊張してなかなか自分から声をかけられず友人が作れないことで、学生生活に思い悩んでしまうようになるかもしれません。
相談できる相手が近くにいない
実家暮らしのお子さんは何か聞いてもらいたいことがあれば、保護者に相談することがか可能です。
親元から独立しての遠方からの進学になると、保護者や地元の友人も離れた場所にいるので身近に相談する人がいないことになります。
繊細な性格のお子さんは悩みを抱え込みやすいので、誰にも相談できないことで心に大きなストレスがかかる可能性があります。
学業に加えてバイトを頑張りすぎる
HSP気質の人は大人でも子どもでも共通して根がとても真面目であり、仕事・ 勉強など一生懸命に取り組む長所を持っています。
優しくて親思いな繊細気質のお子さんはお金のかかる大学の費用を考えて、自分でもアルバイトをして保護者の負担を減らそうと考えることが多いです。
生真面目な性格であるために学業にも手を抜かず勉強をして、アルバイトも多くこなすなど頑張ってしまうでしょう。
学業もバイトも頑張ることはとてもいいことですが、HSPタイプは過度に努力してしまいやすいので過労でダウンしてしまわないか心配です。
HSP気質の子が大学生活で注意するべきこと
HSP気質のお子さんが大学生活を送る上で懸念される心配事は、お子さん本人が問題点になることを自覚して注意すれば解消できます。
お子さんと大学生活についての話をした際などに、ここでまとめた内容をアドバイスとして伝えてみましょう。
友人は自分に似たタイプの相手を選ぶ
学内で楽しく過ごすのであれば話が合う相手が一番なので、友人は自分に似たタイプの人を選ぶようにします。
見知らぬ人が多く集まる環境の中ですぐに友人が作れないことから、声をかけてくれる相手がいれば不安から近寄ってしまうかもしれません。
その相手が自分と似たタイプの性格の人であればいいですが、真逆の性格で自分と合わないタイプの人だと無理に合わせなくてはいけなくなります。
HSP気質は少数派ながらも一定の人数がいるので、大学内にいる大勢の中に自分と似たタイプの人がいないか探してみましょう。
学内・学外で相談相手を見つけておく
大学進学に際して親元を離れる予定であるなら、進学先に学生の相談窓口などチェックしておき何か困ったことがあれば相談するように促してください。
相談する先を確保しておくことで、一人暮らしをするお子さんもいくらか心強くなるでしょう。
HSP気質のお子さんは家族や友人以外との人付き合いは避けたがるかもしれないですが、バイト先で信頼できそうな大人がいれば多少の人付き合いをすすめることも手です。
学内の相談窓口ではいいにくい悩みなどは、バイト先の先輩など学外で相談できる先がある方がいいです。
学業優先にバイトは程々にセーブする
アルバイトをして働くことはお金を得られる他に社会勉強にもなりますが、大学生の本分は学ぶことなので学業優先にアルバイトはある程度までと決めることが重要です。
お子さん自身が「学費のためにいっぱいアルバイトをしたい」と望んでいても、まずは勉強を一番に考えるようにしてバイトの量が多大にならないように促しましょう。
HSPの子に大学生活は社会に出た際の訓練になる
自分で考えて行動することが求められる大学生活は、自己主張が苦手なHSP気質のお子さんには学ぶことが多く社会に出た際のいい訓練にもなります。
保護者であるあなたからすれば悩みはつきないかもしれませんが、繊細な性格はしっかり者でもあるのでお子さんを信頼して大学生活を見守ってあげましょう。
今回まとめた注意点をお子さんが円満な学生生活を送るための心得として伝え、新しい門出を迎えるお子さんを温かく送り出してあげてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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