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ムシムシした電車内、オフィスに漂う異臭…酷暑がもたらす臭いを減らすためにできること #専門家のまとめ

藤原千秋ライター、住生活ジャーナリスト
満員電車(提供:イメージマート)

暑い、湿気がひどい、汗が止まらない、夏…。通りすがりやそばに来た人から鋭い異臭を感知することもしばしば、でも願わくば自分自身はその発生源になりたくないものです。「嫌な臭いのもと」にならないためにはどうしたら? 臭い予防のポイントをまとめました。

ココがポイント

▼体臭を減らすポイントは「汗をかく前」にある

・自分もスメハラしているかも? 日本人の約6割が「自分や他人のにおいが気になる」約5割は「自分の汗は臭いと思う」日本人の体臭の特徴とは?(集英社オンライン)

▼普段の洗濯の仕方が間違っていても臭いの原因になる

・洗っているのに衣類から「雑巾臭」梅雨から夏に頻発 “スメハラ”防ぐ洗濯術とは(Yahoo!ニュース エキスパート 藤原千秋)

▼臭い対策に有効な入浴ができない「風呂キャンセル」対策

・風呂キャンセルを防ぐには 「嫌」ポイントと自分の価値観を見極めて(朝日新聞デジタル)


▼雨濡れした洗濯物をそのまま干すのも臭いのもとに

・夕立やゲリラ豪雨で洗濯物ずぶ濡れ… 干し続ける、洗い直す正解はどっち?(Yahoo!ニュース エキスパート 藤原千秋)

エキスパートの補足・見解

臭いへの感受性や衛生観念には個人差が大きく、あまり注意喚起し過ぎてもハラスメント性が過剰になる反面、臭いに苦痛を感じている人にとっては普通の生活ができないくらいに深刻なものになります。



残念ながら「良かれ」と対策しているつもりでもうまく効果を発揮できていないこともあります。特に洗濯周りでの誤解や誤情報は少なくなく、例えば洗剤や柔軟剤を倍量入れるなどの「工夫」の結果、逆に雑菌繁殖を促されての異臭や強すぎる香料のにおいを発しているようなケースもあるのではないかと思います。

「香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査」によれば「電車・バスなど公共交通機関の利用をしているとき」香料のにおいによる不快や体調不良を起こすことが示唆され、その逃げ場のなさが窺えます。




個人差が大きいため「自分は気にならない」場合は意識すること自体難しいかもしれませんが、頭の片隅にでも「臭い」の問題を置いておくことで、誰かを助けることになるかもしれません。

ライター、住生活ジャーナリスト

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。主な著・監修書に『人生が整う 家事の習慣』(西東社)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!』(オレンジページ)、『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)等。2020年1月より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。

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