洗濯時のホコリ・臭い・シワを予防!洗濯研究家が教える、傷まない洗濯術 3選
洗濯研究家の平島 利恵です。
お気に入りの服を洗濯したら、ホコリや糸くず、ニオイがついてしまったり、シワだらけになってしまったことはありませんか?
お気に入りを買った時のように綺麗な状態で着られるよう、汚れやニオイを防ぎ、衣類が傷まないお洗濯術を解説します。
STEP1.洗濯機の汚れを確認
衣類にニオイや汚れがつく原因の多くは、洗濯機の汚れです。
せっかくいい洗剤・柔軟剤を選んで使っていても、肝心の洗濯機が汚れていては、洗濯のたびに衣類が汚れてしまいます。
洗濯の目的は「衣類を清潔に洗うこと」。そのためには、洗濯機を清潔に保つことが大切です。
糸くずフィルターの掃除
糸くずフィルターがゴミだらけになっていると、本来はキャッチできるはずの糸くず・ゴミを取りきれず、衣類に付着してしまいます。
衣類にホコリや糸くずがつく方は糸くずフィルターをお掃除しましょう。
糸くずフィルターは洗濯をするたびにお掃除をする習慣をつけると、ホコリや糸くずがつくことがなくなります。
洗濯槽の掃除
毎日、洗濯洗剤を使用して洗濯をしていても洗濯槽の裏側は湿度が高く、皮脂や石けんカスをエサにして雑菌やカビが繁殖しやすい環境にあります。
そのため、月に一度は洗濯槽クリーナーを使って洗濯槽のお掃除をしましょう。
特に、特にベビー用衣類を洗うために石けん成分が多く配合された洗剤をお使いの場合は、石けんカスにより黒カビが発生しやすいため、よりこまめなお手入れが必要です。
STEP2.おしゃれ着は洗い分ける
シワを防ぎたいおしゃれ着は、普段着・肌着とは分け、おしゃれ着コースで洗濯しましょう。
通常コースに比べ水流の力が弱く、衣類に負担をかけずに洗うことができます。
洗剤を使い分けよう
おしゃれ着など、汚れの付着が少なく、風合いを保ちたい衣類は中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)を使って洗濯しましょう。
逆に、下着やスポーツウェアなど、皮脂や汗が付着しやすい衣類は、洗浄力の高い弱アルカリ性の洗剤を使うことで蓄積汚れやニオイを予防できます。
洗濯ネットを活用しよう
毛羽立ちを防ぎたい衣類や、繊細な生地・装飾の衣類は、洗濯ネットに入れて洗いましょう。表面を保護したい場合は、裏返してから洗濯ネットに入れます。
洗濯ネット1枚に衣類も1枚、ネットと同じ大きさに畳んでから入れます。
STEP3.洗濯の仕方を変える
衣類の寿命を長くするため、清潔な洗濯を意識しましょう。よく洗い、よくすすぎ、早く乾かすというとてもシンプルな、洗濯の基本です。
洗濯槽に入れる衣類量を減らす
衣類を詰め込んでしまうと、つけ置きの状態となり、水流の力で汚れをもみ洗うことができません。また、衣類同士の摩擦も大きくなるので、洗い上がりがシワシワになってしまいます。
洗濯槽に入れる衣類は、縦型で8割まで、ドラム式で5~7割まで減らしましょう。
衣類のシワにお困りの方は、衣類量を減らし、おしゃれ着コースで洗うだけで、洗い上がりがまるで変わるので、是非試してみてください!
2回以上、しっかりすすぐ
衣類のニオイ・黒ずみが気になる時は、すすぎの回数を増やします。
汚れた雑巾をすすぐ時、水を何度か入れ替えることで雑巾が綺麗になっていくように、衣類もすすぎの回数を増やすことで清潔に洗い上がります。
加齢臭や体臭が気になる場合はもちろん、ご家族にお肌が弱い方や赤ちゃんがいらっしゃる場合も、すすぎの回数を3回以上にすることで、衣類をより清潔になり、ニオイだけでなくお肌への負担も減らすことができます。
洗濯後はすぐに干す
濡れたままの洗濯物を洗濯槽に入れっぱなしにするのは、とても勿体ないことなんです。
放置することで、洗濯槽の中で衣類がシワになる上、雑菌が繁殖し、生乾き臭までするように…。
洗濯槽の黒カビが繁殖する原因にもなるので、洗濯後はすぐに洗濯槽から出し、干しましょう。
シワを防ぐアイロンの裏技
綿や麻のように、乾いた後だとシワが取れにくい素材は、濡れている間にアイロンをかけてしまうと細かいシワまで綺麗に伸びます。
アイロン後は干してよく乾かしましょう。
洗剤を変える前に洗濯の見直しを
今回紹介した方法はすべて、基本的で簡単なことです。
でも、一つでも怠ってしまうと、ニオイ・ホコリ・シワなどの衣類トラブルの原因になってしまいます。
洗濯は「基本」が大切です。
ニオイや汚れに悩まれている方は、洗剤を変えたり、漂白剤を使う前に、まずは洗濯の仕方を見直してみてくださいね。
もっと基本をよく知りたい方は、こちらの動画もご覧ください!
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