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空飛ぶ超小型ドローンカメラ「エアセルフィー」で変わる撮影シーン

佐藤仁学術研究員・著述家
空飛ぶ小型カメラ「AirSelfie」で上空から撮影 (Kickstarter)

スマホケースから取り出して、簡単に誰もが写真を撮ることができる自撮りカメラ「AirSelfie」(エアセルフィー)が話題だ。しかも、このカメラ、空を飛ぶドローンになっている。つまり、離れた場所から上空から撮影が可能だ。

イギリスのロンドンにあるAirSelfie Holdingsが開発した。現在クラウドファンディング「Kickstarter」で商用開発に向けた支援を募集しているが、すでに目標額の45,000ユーロ(約550万円)はクリアしている。

超軽量で小型の空飛ぶカメラ「AirSelfie」
超軽量で小型の空飛ぶカメラ「AirSelfie」
スマホケースで簡単に持ち運びも可能 (Kickstarter)
スマホケースで簡単に持ち運びも可能 (Kickstarter)

スマホとWi-Fiで接続されており、500万画素で機体にはジャイロセンサー、地磁気センサー、気圧計、ブラシレスモータが搭載されており、最大20メートルまで上昇し、約3分の飛行が可能。また94.5x67.3x10.7ミリで重さは52グラムと超軽量なので、スマホケースに入れて持ち運びも簡単。サムスンのGalaxy S7 edge、iPhone 6/7対応が用意されており、179ユーロ(約2万円)で2017年3月頃から提供予定とのこと。

以下に利用シーンを紹介している動画をアップしておく。簡単にスマホケースから取り出して、上空に向けて飛び立ったドローンカメラ「AirSelfie」が写真を撮影するシーンが映っている。

楽しい自撮りだけでなく盗撮などへの応用も

友人同士で旅行やビーチ、パーティーでの自撮りシーンが多い。従来の自撮り棒(セルフィー)のように誰かが持たなくてもいいし、ある程度の距離や鷹さから撮影するので、利便性も高いだろう。さらに従来では撮影できなかったような場所まで上空から撮影することもできる。

上空から撮影した写真はすぐにスマホでチェック可能 (Kickstarter)
上空から撮影した写真はすぐにスマホでチェック可能 (Kickstarter)

最大で20メートルまで上昇するということは軍事用の諜報活動などにも活用できそうだが、上空からの盗撮も可能になってしまうだろう。小型のドローンカメラによって上空から知らないうちに、部屋の中やプライベートなシーンを撮影されているかもしれない。

旅先や友人たちとのパーティでのシャッターチャンスは増えるかもしれないが、新たな盗撮の犯罪が世界中で問題になるかもしれない。さらに「AirSelfie」が近くに飛んできたらアラートで知らせたり、撃ち落としてドローンを撃退するような別の新サービスも登場するかもしれない。

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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