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【富田林市】金剛東中央公園の壁でペイントをしているアーティストを発見!彼の目的は?結果は文化の日に!

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

昨日、エコールロゼに行く予定があったのですが、開店時間より少し早く到着。そこで開店時間まで北側にある金剛東中央公園で待つことにしました。

ところが、公園内の大きな壁には足場があったので気になり見に行くと、そこでアーティストっぽい人がスプレーでペンキを塗っているのです。彼の目的は?いったい何をしているのでしょうか?その場所に立ち会っていた方にお話をお伺いしました。

このアーティストが行っていたペイント作業は、富田林ミューラルプロジェクトというものだとわかりました。

ミューラル (mural)とは英語で壁画を意味しており、この壁画を使ってアートをすることをミューラルアートといいます。

大阪大谷大学近くの地下道の絵もミューラルの一例
大阪大谷大学近くの地下道の絵もミューラルの一例

ミューラルに似たものにグラフィティというのがありますが、こちらは管理者の承諾なしに勝手に描く落書きのようなもの。それにに対してミューラルは、管理者の承認の元に描かれるれっきとしたアートなわけです。

今回は、公園を管理している富田林市からの依頼に基づいてアーティストが絵を描いていたわけですね。

TITI FREAK氏
TITI FREAK氏

アーティストの方の名前ですが、日系ブラジル人3世のTITI FREAK(チチ フリーク)氏です。彼はブラジル・サンパウロに生まれました。 13歳からブラジルアニメ「MONICA」のスタジオ仕事を20歳まで7年間続けた後にフリーとなります。

フリーになってから雑誌、CDジャケットなどの音楽、あるいはファッションなど様々な分野で活躍しました。NIKE、ADIDAS、 CONVERSE、ECHO、UNLTDといった名だたるメーカーと契約して仕事を請け負っているほどの才能と実力をお持ちの巨匠です。

やがてTITI FREAK氏はグラフィティの世界に出会い、1996年に初めてスプレーを使って壁画に描いたそうです。以降グラフィティ作家としての路上でのペンディングなど活躍の場を広げます。

日本との接点はTITIFREAK氏のルーツがが日本にあるという経緯でした。今から100年以上前に多くの日本人がブラジルに渡りました(外部リンク)。その移民の子孫であるTITIFREAK氏が、かつて先祖が住んでいた日本という地に深い関心を持つのは当然の流れでしょう。

こうして日本に来られたTITIFREAK氏は、大阪京橋でのプロジェクトを皮切りに神戸市にある作品も手がけたそうです。そして今回は富田林で新たな作品を創作するのです。

ちょっど、富田林市役所の方も立ち合っておられたので、市の担当の方にもミューラルプロジェクトについてお伺いしました。するとこれは、富田林市若者会議からの提案とのこと。

ところで富田林市若者会議とは何でしょうか? 実は富田林市では、若者条例というものが昨年成立しました。その条例に従い誕生した組織です。

昨年の1期生は15歳から26歳までの若者が25名参加し、いくつかのグループに分かれて富田林市の街づくりに関する事項について検討協議し、市長に報告しました。

参加した若者ですが、いろんなところから参加しています。例えば富田林に隣接する河南町には大阪芸大がありますが、学生の多くは富田林の喜志駅の周辺に住んでいて、彼らの中にも若者会議に参加した人がいます。

TITI FREAK氏が手がけたペイント
TITI FREAK氏が手がけたペイント

またPL学園衛生看護専門学校の生徒さんも若者会議に参加しました。つまり若者というだけが共通で、いろんな立場の参加者が集まりました。こうして富田林の未来について話し合いが行われたことで、化学反応的ないろんなアイデアが生まれたわけです。

富田林を外部から見ると、どうしても寺内町のイメージが強いですが、それとは別に「街にシンボルとなるようなものが作りたい!」という若者からの提案がありました。

つまりもっと新しいスポットを開発し、そこでSNSを発信してみんなで楽しめる「映える」ものが欲しいと。

その新しいスポットの候補として、金剛東中央公園があがりました。金剛東地区の誕生と同時に公園が出来て、現在30年以上は経過している金剛東中央公園は、桜と紅葉がきれいなことで有名です。

それが採用され、巨匠TITI FREAK氏を招聘して昨日から作業が始まったのです。

ところで若者会議のメンバーの任期は1年ですが、せっかく参加した若者同士仲良くなったメンバーとあって、任期終了後即解散は寂しいという話になったそうです。

そこでOB会を立ち上げることとなり、若者会議のメンバーを卒業した1期生はOB会のメンバーとして引き続き活動に関わっています。ちなみに現在活動している若者会議は2期生です。

さて、このプロジェクトの完成の日は、11月3日文化の日です。アートが創作される文化的なイベントには最高な日ですね!当日は完成お披露目会のほか、次のようなイベントが金剛中央公園でおこなわれます。具体的な内容を紹介しましょう。

1、11:00からエコーロゼの2階南出口から公園に入るあたりでキッチンカーが5台(ピザ、コーヒー、カレーパン、ローストビーフ丼、ナン)出店します。

2、13:45から吹奏楽パフォーマンスが行われます。吹奏楽はシリウスウインドバンド。

また今年の河内長野市で開催された奥河内音絵巻でもスリリングなパフォーマンスを行った人気のサーカス集団、クロワッサンサーカスのKENTA TANAKAさんおひとりが来られ、華麗な芸が見られます。

3、このあと14:00からTITI FREAK氏が完成させたメインミューラルの完成イベントがあります。

ここでメインミューラルと書きましたが、実はサブミューラルがあります。それは14:30からみんなで参加して開始するライブペイントにて完成させます。

こちらの柱の壁画がサブミューラルとしてみんなで参加して描くというもの
こちらの柱の壁画がサブミューラルとしてみんなで参加して描くというもの

巨匠のアートを見るだけでもすごいのに、その場でアート体験ができるのは話を聞くだけで楽しいですね。ピュアな心をもつ子どもたちの感性でどのようなアート作品ができるのか楽しみです。

また予約・申し込みが不要なので、当日いきなりの参加もできるようです。

という訳で、いろいろとお話をお伺いしていたら、エコールロゼの開館時間になりました。では何のためにエコールロゼに行ったのかといえば、今年も行われるとんバル(富田林まるごとバル)の前売りチケットを手に入れるためです。

ちなみにとんバルチケットは前売りを買う方が当日券(3600円)より600円もお得です。前売りは明日10月28日までで、エコールロゼ1Fインフォメーションのほか、きらめきファクトリーと富田林商工会でも販売しています。

金剛東中央公園の近くには以前紹介したミルエピさんとサンシップさんもあるので、ついでにお買い物したのですが、気がついたらお昼になったので、朝のときに見たメインミューラル作品はどうなったのが気になり再度見に行きました。

すると画像のように早くもいろんな色が塗られています。

メインミューラルは予定では11月2日までに完成し、11月3日にお披露目されます。3日のイベントでみんなで作るサブミューラル。こうしてTITI FREAK氏とみんなの力で作られたミューラル作品群の完成が楽しみです。

金剛東中央公園
住所:大阪府富田林市向陽台3丁目2
アクセス:近鉄富田林駅、南海金剛駅からバス 中央センター前バス停下車徒歩3分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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